渓流禁漁期間だけエリアトラウトに通う方、
これからルアーフィッシングを始める方におすすめの
汎用性が高く使いやすいエリアトラウトロッド「21カーディフAX S62SUL」を紹介します。
購入した理由
私は自然渓流が禁漁期になる10月~2月にかけて数回管理釣り場に行き、エリアトラウトフィッシングを楽しみます。
釣行回数は多い方ではありません。そのためエリア用ロッドは持っておらず、自然渓流用のライトクラスのロッドを使用していました。
しかし、自然渓流用ライトクラスのロッドでは2g以下の軽いルアーのキャストがしにくかったり、ロッドが硬いためバラシやすかったりと、不満が一杯でした。
そんな不満を解消をするために、以前からエリア用のロッドを探していました。
私の場合は釣行数も多くないので、いろんなロッドを揃えるのではなく一本でなるべく幅広く対応できる万能管釣りロッドを探していました。
そんな時にシマノからリニューアルして発売されたのが21カーディフAXです。
その中でも、もっとも汎用性が高いバーサタイルモデル「21カーディフAX S62SUL」を購入し、エリアトラウトを実釣してみましたので紹介します。
タックルについて
ロッドの使用感はリールやラインの種類によっても変わってきますので、
まず私の使用するタックルについて紹介します。
カーディフAX S62SULのスペック
ロッド長さ:6フィート2インチ(約1m88センチ)
自重:67g
適合ルアーウェイト:0.5g~4.5g
適合ラインウェイト:ナイロン1.5lb~4.0lb
適合ラインウェイト:PE0.2~0.6
アクション:レギュラーテーパー
リール:ヴァンキッシュC2000SHG
2000の前にCが付いているのでボディは1000番になります。
スプールは2000S ですので2000番のシャロースプールで、4LBのナイロンラインが100m巻ける管釣りにちょうど良いサイズです。
ギア比はもちろんHGハイギアです。
ハイギアは感度が良いのでラインからの振動を感じやすいのが特徴です。
自然渓流では支流全域から本流上流域まで使用できる大きさです。
↓わたしは19ヴァンキッシュを使用していますが23年にヴァンキッシュはモデルチェンジしました。カッコよさはそのままに大幅に性能アップした23ヴァンキッシュをチェック↓
ライン:VARIVAS ナイロンライン トラウトエリア マスターリミテッド150m 0.7号 4lb ナチュラル
私が使用したラインはバリバス4LBナイロンラインの太さは通常1.0号ですが、このラインは0.7号ですので細糸仕様のナイロンラインになります。
細すぎないのでトラブルが起きにくい太さで、強度もあるため、初心者にもおすすめのラインです。
ちなみに、半分の75mにセンターマーキングが付いているので、2回に分けて使うことができて便利でお得です。
使用ルアー
0.6g~2.5gのスプーン
1.5g~3gのクランク
カーディフAX S62SULの使用感
フィールド
今回は美濃フィッシングエリアのポンドで実釣しました。
幅20m長さ50mの細長いフィールドです。
7時のオープンから6時間くらいの釣行でした。
キャスティング
私がよく使う0.8g~3.0gのルアーはストレスなく飛ばせました。
1.5g~3.0gくらいのルアーなら、20m~30mは飛ばせてました。
ティップからベリーにかけては、柔らかいけど適度なハリがあり、バットにはしっかりと強度が持たせてあるので、ルアーの重さをロッドに乗せやすかったです。ハリのある柔らかさなのでキャスト時にラインをリリース(離す)するタイミングも覚えやすかったです。
柔らかいだけのダルダルロッドだとキャストが安定しません。
0.5gのスプーンをうまくキャストするにはコツが必要でした。うまく飛ばせても15m飛ばせなかったと思います。
基本的には0.8g~3.0gのルアーはキャストしやすいと感じました。
わたしは4lb(ポンド)ラインを使用していますので、3lb(ポンド)以下のラインを使用すれば、もっと投げやすくなり飛距離も伸びるでしょう。
小学生でも投げやすい
2021.12.12追記
小6の息子と美濃フィッシングエリアに行きました。
息子は毎年1回釣りをするだけのど素人ですが、1時間くらいで上手にキャスト出来るようになりました。
適度に柔らかくも張りのあるロッドは投げやすいものです。
1.5g以下の軽量ルアーもトラブルなくキャストしていました。
どんなロッドでも使い手がロッドの特性に自分を適応させる必要がありますが、使いやすいロッドというのは、無意識のうちに使いこなせるようになるものです。
短時間で上達する小6の息子を見て、カーディフAX S62SULはホントに使いやすいロッドなんだということを再認識しました。
ルアーの操作性
スプーンのただ巻きには何のストレスも感じませんでいた。
クランクのただ巻きに関してもストレスを感じませんでいた。
ただ巻きに関してはルアーの振動で穂先が揺れてくれるので、ルアーがどんな動きをしているのか読み取りやすかったです。
ハリのあるロッドですので、ルアーにイレギュラーなアクションを入れることも可能です。
ただし
上級者の方でルアーに連続した激しく早いアクションを加え続けるようなテクニックを駆使したい方には、少々役不足かも知れません。
ミノーやトップ、スプーンのシェイキングなど、繊細なロッド操作を求める上級者の方は↓カーディフAX S60SUL-FFのようなテクニカルロッドが適しているかと思います。↓
バイトの乗り
しなやかなソフチューブトップのおかげでしょうか、ロッドに伝わるようなバイトはほぼ自然に乗せることができました。
ラインであたりをとるなんて芸当が出来ない私にとって、実にありがたい性能です。
午前中の5時間でただ巻き中のバイトは10回くらいありましたが、乗せ損ねたのは1回だけでした。
バラシにくさ
乗せた魚に関しては9割以上ランディングできました。
6時間の実釣中でバラしたのは13本中1本だけです。
ばらしにくい要因はロッドだけではないと思いますが、以前の渓流用ライトロッドの時は3割近くばらしていたのでその差は歴然です。
小学生でもバラシにくい
2021.12.12追記
小6の息子と美濃フィッシングエリアに行きました。
息子は毎年1回釣りをするだけのど素人ですが、まぁまぁ釣っていました。
掛けた魚はバラサなかったようで、まともにキャストが出来るようになってからの4時間で10本くらいのニジマスを掛けていました。
使っていたルアーはスプーンとクランクが半々くらいでしたが、掛かった魚はバラシておらず、乗せ損ねも少なかったようです。
カーディフAX S62SULは適度な柔軟性でバラシにくいロッドだということを再認識しました。
魚とのやりとり
今回のアベレージサイズは25センチ~30センチのニジマスでしたが、比較的小型のニジマスでもキレイなベンディングカーブを描いてくれました。
下写真は25センチくらいのニジマスとのファイトシーン。
自撮りの為、ニジマスが疲れた後のベンディングカーブとなります。
掛けてから寄せてくるまでは、もっと曲がって気持ちいいです。
40㎝オーバーの太いニジマスともファイトしましたが、危なげなくランディングすることができました。
魚が急に走ってもティップ、ベリー、バットにかけて、ロッド全体が滑らかに魚の動きに追従して曲がってくれていました。
ランディング
カーディフAX S62SULはランディングしやすいロッドでした。
何故、ランディングしやすかったか説明する前に
まず、ランディングしずらいロッドについて説明します。
ロッドが長くて硬いほどランディングは難しくなります。ロッドが長くて硬いと何故ランディングが難しくなるかというと、魚を近くに寄せずらいからです。
長いと単純に穂先が遠くなるので魚を寄せにくくなります。
ロッドが硬いと曲がらないので魚が遠くなり、魚を近づけようとしてロッドを引かずに立ててしまいます、そうすると魚がバレやすくなります。
カーディフAX S62SULは長すぎないレングス6フィート2インチ(188センチ)であること、
そしてアクションはレギュラーテーパー、強度はSULクラスなので適度に曲がりやすいためランディングしやすいロッドなのです。
ランディング直前でのバラシが多いのがトラウトフィッシングですが、今回ランディング直前でのバラシは0回でした。
さいごに
エリアトラウト用ロッドに汎用性の高いモデルをお探しの方には、ぜひおススメのロッドです。
カーディフAX S62SULで悔いの残らないロッド選びと釣行を演出してみてはいかがでしょうか。