夏の渓流は「涼しい!」と思っているのは大間違い。
標高500メートル以上の渓流でも嘘みたいに気温は高いのです。
最高気温が30度近くまで上昇するようならウェダーは暑くて仕方がありません。
歩いてポイントまで移動するならなおさらです。
ウェットウェーディングスタイルを取り入れて、快適な釣行を手に入れることをおすすめします。
- はじめに
- 以下ウェットウェーディングスタイル
- ①Tシャツ
- ②アームガードまたは速乾性アンダーウェア
- ③ハーフパンツ
- ④タイツ1(インナータイツ)
- ⑤タイツ2(外側)
- ⑥インナーソックス
- ⑦ウェーディングソックス
- ⑧ウェーディングシューズ
- ⑨ウェーダーゲーター
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はじめに
夏の渓流は「涼しい!」と思っているのは大間違い。
標高500メートル以上の渓流でも嘘みたいに気温は高いです。
最高気温が30度近くまで上昇するようならウェダーは暑くて仕方がありません。
歩いてポイントまで移動するならなおさらです。

たとえ透湿性生地のウェーダーであっても、暑さでウェーダー内は汗でぐっしょりになってしまいます。
しかし、その一方で水温は15度以下と冷たく
水に濡れた場合はなるべく体を冷やさない装備が必要となります。
暑さを抑えるために涼しさだけを追求してしまうと、最悪の場合死に至る低体温症のリスクを上げてしまいますので、安易な服装選びは避けたいところです。
真夏の渓流釣りには暑さに強くて、水による冷えに強い装備が必要なのです。
そんな真夏の渓流釣りを少しでも快適に過ごすため、
わたしが10年あまり試行錯誤してたどり着いたスタイルを紹介したいと思います。
ウェットウェーディングスタイルはゲーターウェーディングスタイルとも呼ばれ、私服に近い装備での釣行となるため、涼しく身軽ですし、ファッション性も高くなります。
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは、腰下までの入水を想定したスタイルです。
以下ウェットウェーディングスタイル
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは、腰下までの入水を想定したスタイルです。
①Tシャツ
速乾性の高い化学繊維系のTシャツを選びましょう。
少しゆったり目のサイズが涼しいと思います。
次項で紹介するアームガードや速乾性アンダーウェアと組み合わせます。
綿などは吸水性が高くて速乾性が悪いので濡れる場面、汗をかく場面での着用には向いていません。
綿は転倒や雨で濡れてしまうと重くなりベタベタと体に貼り付いて不快なだけでなく体温を奪っていくためおススメ出来ません。
速乾性の化学繊維製のウェアの注意点としては、綿などに比べると濡れたりした時の不快感は少なめですが体が冷える事には変わりありません。
むしろ素早く乾く際に気化熱で体温を奪われますので、濡れて寒さを感じたら乾いた衣類に着替えるかレインウェアなどのアウターを着て低体温から身を守りましょう。
どんな服装を選んだとしても雨具と着替えは必ず持ち歩きましょう。
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは、腰下までの入水を想定したスタイルです。
②アームガードまたは速乾性アンダーウェア
Tシャツだけでは、肌の露出部分を直射日光や障害物から守れませんのでアームガードか速乾性長袖ウェアを組み合わせます。
アームガードの利点は「胴体部分が涼しいこと」と林道の移動や休憩中など半袖でいた方が快適な時は「気軽に取り外せること」です。
弱点はTシャツと肌の隙間に虫が入ってくる可能性があることです。
アームガードの弱点を回避するには長袖のインナーを着るしかありません。
涼しさではアームガードにはかないませんので、長袖のアンダーウェアを選ぶ場合は薄手のもので「吸汗速乾機能」「接触冷感性」「遮熱性」「UVカット」機能のある物を選ぶと、より快適に涼しく過ごせます。
これだけを着てTシャツを着ない選択肢もおすすめです。
気温が30℃近くまで上がってくるとTシャツを重ね着しない方が涼しくて快適です。
↓ダイワのアイスドライ® クルーネックアンダーシャツが4つの機能を満たした商品なのでおススメです
この製品は背中と脇部分がメッシュ素材になっています。
渓流釣りはフィッシングベストやバックパックを装着しますので背中に汗が溜まりやすいものです。
メッシュ素材がその不快感を和らげてくれるのも、この製品のおすすめポイントです↓

③ハーフパンツ
Tシャツなどと同様に速乾性の高い化学繊維のものを装着します。 上半身と違うのは、ある程度の強度が必要なことです。 渓流釣りでは、腰から太ももにかけて枝や岩に接触することもしばしばです。 あと、ずり下がりにくいものがおすすめです。 ウェストベルト付きのものか、ベルトループの付いたものを選ぶと良いでしょう。ポケットにものを入れたり水に濡れるとズボンが重くなり、予想以上にずり下がってきてストレスになります。 ちなみにポケットはチャックまたはマジック付きがオススメです。夢中になって釣りをしていると色々な体勢をしますので知らないうちにポケットの中身を落としてしまうことも、しばしばです。全部のポケットでなくても、チャック付きポケットが一個あるだけでも重宝します。 あとは好みのデザインを選ぶと良いでしょう。④タイツ1(インナータイツ)
吸水性の低いものを装着します。 私はファイントラックのファイントラック アクティブスキン タイツ を装着しています。吸水性が低いので濡れた後にベタベタせず肌に張り付かないのが特徴です。 現在はドライレイヤーウォームタイツ グラファイトが後継品として販売されているようです。 あとは必要に応じて後述のタイツを組み合わせます。 ※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。⑤タイツ2(外側)
膝上までの入水が多いような釣行や水温が低い地域への釣行では保温性を高めるために厚手のタイツも履きます。 私はインナータイツの上にファイントラックを装着しています。 吸水性が低く、濡れた後陸上での寒さを感じにくいのが特徴です。 しっかりした生地ですが、乾いた状態で意外に暑さを感じません。 メーカーの試験結果によると一般的なラッシュガードより濡れた後の陸上保温性が高いようです。 前述のインナータイツと組み合わせると保温性が上がります。 この商品は通水性があるので、入水すると冷たさを感じますのでお気を付けください。 ※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。⑥インナーソックス
ウェットウェーディングは、足の皮が一日中水に触れることになるため足の皮がふやけます。 そのふやけた足の皮がただれると、乾いた後に痒(かゆ)くなります。 クロロプレーンの表面は意外に滑りが悪いため、インナーソックスを着用しないと歩行時の擦(こす)れとソックスの脱着時に皮膚がただれます。経験上、クロロプレーンは予想以上に皮膚の表面を削ります。 そのため素足でクロロプレーンソックスを履くのはおすすめできません。 そのため、インナーソックスはウェットウェーディングにはマストのアイテムだと考えています。 快適な釣行のためには重要なインナーソックス。 皮膚がただれにくいものを探して、私がたどり着いたのがファイントラック スキンメッシュソックスレギュラーです。 綿のものや、キャンプ用の化学繊維のものも試しましたが、今のところ、これが一番かゆくなりにくいです。 どんな靴下を履くにしても濡れた足の皮がただれると痒くなるので、吸水性が低く、表面が滑らかなものを選ぶことが大事です。 ※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。 ↓インナーソックス↓⑦ウェーディングソックス
ウェーディングソックスには弾力性のあるクロロプレーン(ネオプレン)のソックスを履きますが、以下の3種類に分けることが出来ます。 私は以下の3種類について、いずれも3年間くらいの使用経験があります。それをもとにタイプ別の特徴について紹介したいと思います。 ※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。主な3タイプについて
①防水タイプ ②非防水タイプ(縫製が防水仕様でないため水が漏れる) ③水はけの良いパンチ穴タイプ それぞれの特徴はこうなります。 ①防水タイプは、上端部まで水に浸からなかったら足はドライで快適です。 防水タイプは最も保温性に優れた仕様で、保温のメカニズムはこうです「防水タイプは体に密着するように履くのが基本で、密着したソックス内に入ってきた少量の水はソックスの間で入れ替わることが少ないため温められます。温められた水が保温の役割を果たすのです」 水が浸入した後のデメリットとしては、足の皮がふやけやすくなる点です。 ドライな場合でも濡れた後でも保温性が高いのが特徴です。 ②非防水タイプは浅場でも水が浸入してきます。密着して履いていれば防水タイプにはかなわないものの保温性は得られます。 ③水はけの良いパンチ穴タイプは、水が通りますので保温性は期待できません。なぜなら履くとこうなります「濡れる→陸に上がって温かくなってくる→水に入る→すぐに入水部全体が冷たくなる。」これは利点でもあり弱点でもあります。 その他の利点としては水はけが良いので、ほんの少しだけ足の皮膚がふやけにくいところです。使用感の比較
①防水タイプと②水はけの良いパンチ穴タイプ について以下の3点について比較したことがあるので紹介します。 A足の皮のふやけ具合 B保温性 Cその他 下写真のように右足は①防水タイプ、 左足は③水はけの良いパンチ穴タイプを履いて1日中釣りをしました。

私が使っているソックス
いろいろと試してきた私が現在、メイン使用しているのはクロロプレーン(ネオプレン)製の①防水タイプです。 状況によっては③パンチ穴タイプも時々履きます。 ②の非防水性のクロロプレーンソックスは最初の3年間使用しましたが、現在では使用しなくなりました。「防水性クロロプレーンソックス」
それでは①防水性のクロロプレーン(ネオプレン)ソックスについて 最大の利点は、浅い場所を上手に移動すればドライで快適な状態を長時間キープできる点と、入水後も足先が冷たくならない点です。 ソックス内に水が溜まると不快なので足にピッタリフィットするものを選ぶと良いでしょう。 長めの休憩をとる時はソックスを一度脱いで、中の水を排出すると快適です。 私はダイワのクロロプレーンソックス防水タイプを3年前から使用しています。 ↓①防水性のクロロプレーン(ネオプレン)ソックス↓ ※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。「パンチ穴タイプ クロロプレーンソックス」
③のパンチ穴タイプを履く状況は、真夏の人里近い下流域で、気温も高く、短時間の釣行の時などです。 そんな時は通水性の利点を最大限に発揮できます。 ちなみにダイワの防水ソックスを購入する前に、3年間くらいはメインで使用していました。 使用するのはリトルプレゼンツのソックスです。 ③のパンチ穴タイプソックス ※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。⑧ウェーディングシューズ
現在はSIMMSのヘッドウォーターブーツプロを愛用しています。 その前は同じくSIMMSのガイドブーツを7年間履いていました。 くるぶしは勿論、とにかく足全体を外傷から防いでくれます。 また、足首のフォールドも快適でありながらしっかりとしていて、足をくじいたこともありません。 2万円以上と高額ですが買って後悔したことはありません。 ソールはフェルトにしています。 ラバーソールはツルツルした石にはめっぽう弱く、ハードバイト等も装着してみましたが安心感が得られなかったので私はフェルトと決めています。⑨ウェーダーゲーター
