夏場の渓流釣りでは定番になりつつあるウェットウェーディングですが「思っていたより寒い!」「濡れてたところが後で痒(かゆ)くなる!」など色々な悩みや疑問をお持ちのかたも少なくないと思います。
わたしの紹介するスタイルは「涼しいのに寒くなりにくい、後でかゆくなりにくい」を追求して10年くらい試行錯誤してたどり着いたスタイルです。
渓流釣り歴15年以上の経験に基づいた内容となっており、幅広い時期で快適さを感じられると思いますのでご参考に是非どうぞ。
※2024年9月5日一部更新
- はじめに
- 以下ウェットウェーディングスタイル
- ①濡れても冷えにくいタイツ(2つセットで威力を発揮)
- ②インナーソックス
- ③ウェーディングソックス
- ④ウェーディングシューズ
- ⑤ウェーダーゲーター
- ⑥Tシャツ+アームガード
- ⑦速乾性の長袖ウェア(長袖)
- ⑧濡れても冷えにくい上半身ウェア(2022.7.31追加)
- ⑨ハーフパンツ
- ウェーディング関連記事一覧
- お知らせ
はじめに
「夏の渓流は涼しい!」と思っているのは大間違い。
標高500メートル以上の渓流でも嘘みたいに気温は高いです。
最高気温が30度近くまで上昇するようならウェダーは暑くて仕方がありません。
歩いてポイントまで移動するならなおさらです。
たとえ透湿性生地のウェーダーであっても、暑さでウェーダー内は汗でぐっしょりになってしまいます。
しかし、その一方で水温は15度以下と冷たく
水に濡れた場合はなるべく体を冷やさない装備が必要となります。
暑さを抑えるために涼しさだけを追求してしまうと、最悪の場合死に至る低体温症のリスクを上げてしまいますので、安易な服装選びは避けたいところです。
真夏の渓流釣りには暑さに強くて、水による冷えに強い装備が必要なのです。
そんな真夏の渓流釣りを少しでも快適に過ごすため、
わたしが10年あまり試行錯誤してたどり着いたスタイルを紹介したいと思います。
ウエットウエーディングスタイルは渓流ゲータースタイルとも呼ばれ、私服に近い装備での釣行となるため、涼しく身軽なだけでなくオシャレでファッション性も高くなります。
ウェットウェーディングは暑さを回避するという点が熱中症のリスクも減らせるため最大のメリットになりますが、
その反面! 体温低下による低体温症のリスクを増やしてしまうのが実情です。
わたしの紹介するスタイルは「暑くなりにくい、寒くなりにくい、後でかゆくなりにくい」を目指したスタイルですので、幅広い時期で快適さを感じられると思いますので是非ご参考にしてください。
以下ウェットウェーディングスタイル
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは腰下までの入水を想定したスタイルですが、実際の渓流釣りでは上半身が濡れてしまう事もありますので「⑧濡れても冷えにくい上半身ウェア」を追加しました。
①濡れても冷えにくいタイツ(2つセットで威力を発揮)
快適なウェットウェーディングをするために最も大切なのが、ソックス選びとタイツ選びです。
ここでは、そのうちの1つタイツについておすすめ品を紹介します。
わたしが自信を持っておすすめする快適タイツはファイントラックの沢登用タイツ2つです。
1つ目は、インナーとしてドライレイヤーウォームタイツ。
2つ目は、フラッドラッシュ タイツです。
ウェットウェーディングでは頻繁に下半身が入水を繰り返します。
そのため、安全快適に渓流釣りを続けるためには濡れることによる冷えから体を守らなければなりません。
暑くなく、濡れても冷えにくいウェアについて考えてみましょう。
まず、濡れた時に1番冷えにくいウェアはウェットスーツです。
体にぴったりフィットしたクロロプレーンのウェットスーツを着るとスーツと体の隙間の水が温まるので体を保温してくれます。
が、真夏にウェットスーツは暑すぎます。
速乾性のスポーツ用タイツは肌を直射日光や擦り傷からは守ってくれますが、水にびっしょり濡れるとすぐには乾かず濡れたところは冷たくなり体温も下がります。乾いてくると気化熱でさらに冷たくなります。暑くてしょうがない時以外は濡れないのが得策です。
水泳水着に近いラッシュガードも直射日光や擦り傷からは守ってくれますが、びっしょり濡れると冷たくなります。これもまた暑くてしょうがない時以外は濡れないのが得策です。
ドライレイヤーウォームタイツとフラッドラッシュ タイツの組み合わせは、暑さと寒さを感じにくいおすすめタイツです。
ここからは、その快適さを紹介したいと思います。
タイツ1(インナータイツ)
ドライレイヤーウォームタイツ(旧アクティブスキン タイツ)はわたしが10年近く愛用 するインナータイツです。吸水性が低いので濡れた後にベタベタせず肌に張り付きにくいのが特徴です。
このタイツは撥水性があり、濡れても水の吸水が少ないのが特徴です。
水に浸かっている間は、通水性がありますのでもちろん水の冷たさを感じますが、水から上がった時に「びしょ濡れ感」をあまり感じません。
その後も濡れた個所が急激に冷えてくる感じもありません。
真夏の猛暑日に下流域で水温が20度以上あれば、これ一枚が快適です。
しかし、気温が30度に満たない日や水温が20度以下のウェットウェーディングには、保温力を上げるため、次に紹介するフラッドラッシュ タイツを履くことをオススメします。
※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。
↓快適なインナータイツはこちら↓
ファイントラックのインナータイツは年間を通して活躍しますので、興味のある方は下の記事も参考にしてください。
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タイツ2(外側)
気温が30度以下で膝上までの入水が多いような釣行、水温が20度以下での釣行には保温性を高めるために厚手のタイツも履きます。
私はインナータイツドライレイヤーウォームタイツ(旧アクティブスキン タイツ)の上にファイントラックのフラッドラッシュ タイツを装着します。
吸水性が低く、濡れた後陸上での寒さを感じにくいのが特徴です。
しっかりした生地ですが、乾いた状態でも意外に暑さを感じません。
丈夫な生地なので防御力が高く釣り人を擦り傷から守ってくれますし、本体も破れにくく耐久性が高いこともオススメの理由です。
上半身は濡れる機会が少ないのと暑さを感じやすいため 少し薄手のラピッドラッシュを選択しますが、下半身は頻繁に入水を繰り返しますので厚手のフラッドラッシュ タイツがおすすめです。
気温25度くらいでも濡れてない状態で藪漕ぎなどをすると暑くなってきますが、ゆっくりとした動きで過ごしているぶんにはそんなに暑くはなりません。
気温が30度を超えてくるようだと、じっとしていても暑くなってきますので適度に濡らして涼をとります。
内側の生地がゴワツくので前述のインナータイツと組み合わせることをおすすめします。
肌表面の擦れ防止と保温性の向上になり、より快適になります。
この商品は通水性があるので、入水すると冷たさを感じますので勘違いの無いようお気を付けください。
※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。
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現在はニーパッドが装着されたフラッドラッシュニーガードタイツも販売されているようです。
②インナーソックス
ここでは「後で痒くなりにくい!」インナーソックスを紹介します。
ウェットウェーディングは、足の皮が一日中水に触れることになるため足の皮がふやけます。
そのふやけた足の皮がただれると、乾いた後に痒(かゆ)くなります。
クロロプレーンの表面は意外に滑りが悪いため、インナーソックスを着用しないと歩行時の擦(こす)れとソックスの脱着時に皮膚がただれます。経験上、クロロプレーンは予想以上に皮膚の表面を削ります。
そのため素足でクロロプレーンソックスを履くのはおすすめできません。
インナーソックスはウェットウェーディングにはマストのアイテムだと考えましょう。
快適な釣行のためには重要なインナーソックス。
皮膚がただれにくいものを探して、私がたどり着いたのがファイントラック スキンメッシュソックスレギュラーです。
綿のものや、キャンプ用の化学繊維のものも試しましたが、今のところ、これが一番かゆくなりにくいです。
どんな靴下を履くにしても濡れた足の皮がただれると痒くなるので、吸水性が低く、表面が滑らかなものを選ぶことが大事です。
※今回紹介するファイントラックの商品は撥水機能を備えており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。
↓インナーソックス↓
③ウェーディングソックス
ウェーディングソックスにはコシと弾力性のあるクロロプレーン(ネオプレン)のソックスを履きますが、以下の3種類に分けることが出来ます。
私は以下の3種類について、いずれも3年間くらいの使用経験があります。それをもとにタイプ別の特徴について紹介したいと思います。
※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。
主な3タイプについて
①防水タイプ
②非防水タイプ(縫製が防水仕様でないため水が漏れる)
③水はけの良いパンチ穴タイプ
それぞれの特徴はこうなります。
①防水タイプは、上端部まで水に浸からなかったら足はドライで快適です。
防水タイプは最も保温性に優れた仕様で、保温のメカニズムはダイビングなどで着用するウェットスーツと同じで、こうなります「防水タイプは体に密着するように履くのが基本で、密着したソックス内に入ってきた少量の水はソックスの間で入れ替わることが少ないため温められます。温められた水が保温の役割を果たします」
防水タイプのメリットは保温性が高いことと、上端部まで水に浸からなかったら足はドライで快適だという点です。
デメリットは水が浸入した後は、ソックス内が濡れたままになるため足の皮がふやけやすくなる点です。
ドライな場合でも濡れた後でも保温性が高いのが特徴です。
※クロロプレンではない素材の防水ソックスもありますが、コシのない素材の防水ソックスは内部に水が入ると靴下が膨らんで内部が水でタプタプになって非常に不快なのでおススメできません。
ウェットウェーディングにはおススメできませんが、別の用途では活躍しますので気になる方は関連記事をご覧ください。
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②非防水タイプは縫製が防水仕様でないため浅場でも水が浸入してきます。密着して履いていれば防水タイプにはかなわないものの保温性は得られます。
③水はけの良いパンチ穴タイプは、水が通りますので保温性は期待できません。なぜなら履くとこうなります「入水して濡れる→陸に上がるとソックス内に水が溜まらないので温かくならない→再び水に入る→すぐに入水部全体が冷たくなる。」これは利点でもあり弱点でもあります。
ものすごく暑くて仕方がない時は足が冷たくて気持ちいいですが、それ以外の気温30度以下または水温が20度以下だと足が冷えて寒くなる可能性もあります。
その他、利点としては水はけが良いので、ほんの少しだけ足の皮膚がふやけにくいところです。
防水タイプとパンチ穴タイプ、使用感比較
①防水タイプと②水はけの良いパンチ穴タイプ について以下の3点について比較したことがあるので紹介します。
A足の皮のふやけ具合
B保温性
Cその他
下写真のように右足は①防水タイプ、
左足は③水はけの良いパンチ穴タイプを履いて1日中釣りをしました。
1日中釣りをした後に右足と左足のふやけ具合を比べてみました。
A足の皮のふやけ具合について:ほんのわずかに右足の①防水タイプのほうがふやけています。
ただ、あまり大きな差ではありませんでした。
B保温性について:もちろん「②パンチ穴タイプ」は入水ごとに冷たさを感じます。保温性は「①の防水タイプ」が上でした。
Cその他:③水はけの良いパンチ穴タイプは入水するたびに足先まで冷たくて気持ち良かったのですが、シーンによっては冷たいのが不快にも感じました。渓流釣りで足の先まで冷やす必要はないのではないでしょうか。むしろ遭難した場合や天気予報通りに気温が上がらなかった場合は寒くて困る上に低体温症の助長になりかねないと思いました。
また、①防水性ソックスについては、なるべく密着したサイズを選んでいますが足先に少し空間があるため、ソックス内に侵入した水がタプタプして不快に感じる時がありました。
私の愛用ソックス2種
いろいろと試してきた私が現在、メイン使用しているのはクロロプレーン(ネオプレン)製の①防水タイプです。
状況によっては③パンチ穴タイプも時々履きます。
②の非防水性のクロロプレーンソックスは最初の3年間使用しましたが、現在では使用しなくなりました。
おすすめ1「防水性クロロプレーンソックス」
それでは①防水性のクロロプレーン(ネオプレン)ソックスについて
最大の利点は、浅い場所を上手に移動すればドライで快適な状態を長時間キープできる点と、入水後も足先が冷たくならない点です。
ソックス内に水が溜まると不快なので足にピッタリフィットするものを選ぶと良いでしょう。
長めの休憩をとる時はソックスを一度脱いで、中の水を排出すると快適です。
私はダイワのクロロプレーンソックス防水タイプを3年前から使用しています。
↓①防水性のクロロプレーン(ネオプレン)ソックス↓
※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。
↓必須アイテム、インナーソックス↓
おすすめ2「パンチ穴タイプ クロロプレーンソックス」
③のパンチ穴タイプを履く状況は、真夏の人里近い下流域で、気温も高く、短時間の釣行の時などです。
そんな時は通水性の利点を最大限に発揮できます。
ちなみにダイワの防水ソックスを購入する前に、3年間くらいはメインで使用していました。
使用するのはリトルプレゼンツのソックスです。
③のパンチ穴タイプソックス
※私は前述のインナーソックスを毎回履いていますので、その上での使用感になっておりますのでお気を付けください。
↓必須アイテム、インナーソックス↓
④ウェーディングシューズ
シューズ選びのポイントは 安さより 軽さより 何よりも 防御力です。
石や岩から足を守るために、主に つま先、つま先からかかとにかけての低い部分全周、くるぶし部分 が丈夫であること。
思わず体制を崩したときなどに踏ん張りが効くように、踵(かかと)から上端までが硬く作られていて、紐を結んだときに足首をしっかりホールドできるものがものがおすすめです。
大事なところを十分に防御できないウェーディングシューズもあるので、注意しましょう。
また、次項⑩でも紹介しますが私は常にウェーダーゲーターを装着していますので、この記事でのシューズの使用感はウェーダーゲーターを着用しての使用感となります。
それでは私が実際に使用しているシューズを紹介します。
わたしは現在 SIMMSのヘッドウォーターブーツプロを約4年、リバレイのRVドレインウェーディングシューズを今年(2022年)購入し愛用しています。
その前はSIMMSのガイドブーツを7年間履いていました。
おすすめ1
まずはSIMMSのウェーディングシューズから紹介します。
SIMMSのウェーディングシューズはとにかく作りがしっかりしています。
くるぶしは勿論、とにかく足全体を外傷から防いでくれます。
ステッチ糸は切れやすい気がしますが、それで部品が剝がれてくるわけでもなく丈夫だと感じています。
また、足首のフォールドも快適でありながらしっかりとしていて、足をくじいたこともありません。
少し高額ですが買って後悔したことはありません。
ソールはフェルトにしています。
ラバーソールはツルツルした石にはめっぽう弱く、ハードバイト等も装着してみましたが安心感が得られなかったので私はフェルトと決めています。
販売店が少なく、ソール交換などのサービスが受けずらいのと 通信販売などで在庫切れも多々あるのが難点です。
おすすめ2
次に今年(2022年)発売され、最近購入したリバレイのRVドレインウェーディングシューズを紹介します。
この商品は双信から2022年に発売された商品です。
フェルトタイプのRV ドレインウェーディングシューズFEと
フェルト+ピンタイプのRV ドレインウェーディングシューズFSがありますので注意しましょう。
私は無難にフェルトタイプFEを選びました。
最大の特徴はシューズ内の水はけが非常に良いことです。
シューズ内に溜まった水が横の穴だけでなく、足の裏からも排水されるようになっているのです。
数回の実釣で確認しましたが、実際に水はけは良かったです。
下の写真は水から上がった直後、シューズ内の水が排水される状況です。
白っぽいミッドソールの下から出ているのが足裏排水です。
シューズに付属している中敷きを外すと足裏排水のメカニズムが見えてきます。
靴底にはところどころ穴が開いており、金属製のメッシュが見えます。
ここから外へと排出されるようです。
もっとも大事なシューズの防御力に関しては、下記の条件を満たしています。
・石や岩から足を守るために、主に つま先、つま先からかかとにかけての低い部分全周、くるぶし部分が丈夫であること。
・思わず体制を崩したときなどに踏ん張りが効くように、踵(かかと)から上端までが硬く作られていて、紐を結んだときに足首をしっかりホールドできる。
安全のため防御力が高く硬めの仕上がりになっていますが、歩行などに悪影響はありませんし、下写真のようにしゃがむときなどの柔軟性も充分ありす。
リーズナブルで性能の良いシューズを見つけることが出来て助かりました。
リバレイは国内メーカーなので取扱店が多く、在庫さえあれば手に入りやすく ソール張替などの修理対応も気軽に申し込めるのが利点です。
今後は耐久性について見ていきたいと思います。
↓実際の着用状況になります↓
シューズサイズ:LL(27.5cm)
インナーソックス:ファイントラックソックスレギュラーL
ソックス:ダイワネオソックスNS301R(ネオプレーン厚2㎜)サイズL
ウェーダーゲーター:マジックタイプ
※このシューズのサイズ感について。私はリバレイのソックスウェーダーLLを所有しております。そのウェーダーのソックス部分の厚さはクロロプレーン3.5㎜で、シューズを履いたらピッタリでした。ウェットウェーディング用のダイワネオソックスNS301R(ネオプレーン厚2㎜)のサイズLを着用してシューズを履いた場合は 少しだけシューズ内部に遊びが出来ます。遊びが大きいとシューズ内で足が滑って踏ん張りが効かなくなりますので、中敷きを増やすなどで調整しましょう。わたしは調整までしなくても済んでいます。
⑤ウェーダーゲーター
最強の下半身保護アイテムです。
これがないと怪我が増えると思います。
1年中使える渓流マストアイテムだと思っています。
私はリトルプレゼンツのフリーサイズのマジックタイプを長年使用しています。
クロロプレンの厚さも3㎜と厚く、今まで無数の怪我から私を守ってくれました。
パンチ穴の開いたクロロプレーンで水が通りますので、水中での保温性は期待しないようにしてください。
数年間使った感想をまとめた記事がありますので良かったらご覧ください。
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⑥Tシャツ+アームガード
上半身の服装としては一番涼しい組み合わせになります。
Tシャツは速乾性の高い化学繊維系のTシャツを選びましょう。
少しゆったり目のサイズが涼しいと思います。
次項で紹介するアームガードや速乾性アンダーウェアと組み合わせます。
綿などの天然素材は着心地の良いのが利点ですが、吸水性が高くて速乾性が悪いので濡れる場面や汗をかく場面での着用には向いていません。
綿は転倒や雨で濡れてしまうと重くなりベタベタと体に貼り付いて不快なだけでなく体温を奪っていくためおススメ出来ません。
速乾性の化学繊維製のウェアの注意点としては、綿などに比べると濡れたりした時の不快感は少なめですが体が冷える事には変わりありません。
むしろ素早く乾く際に気化熱で体温を奪われますので、濡れて寒さを感じたら乾いた衣類に着替えるかレインウェアなどのアウターを着て低体温から身を守りましょう。
Tシャツだけでは、腕の肌露出部分を直射日光や障害物から守れませんのでアームガードを組み合わせます。
アームガードの利点は「胴体部分が涼しいこと」と林道の移動や休憩中など半袖でいた方が快適な時は「気軽に取り外せること」です。
弱点はTシャツと肌の隙間に虫が入ってくる可能性があること、サイズの合わない大きいものを買うとズレてくること、小さいものを買うと締め付けられて不快なことです。
アームガードの弱点を回避するには長袖の衣類の着用がおすすめとなりますので次項②③をご覧ください。
アームガードを選択する場合は「吸汗速乾性」「UVカット機能」のある物を選びましょう。
どんな服装を選んだとしても雨具と着替えは必ず持ち歩きましょう。
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは腰下までの入水を想定したスタイルですが、実際の渓流釣りでは上半身が濡れてしまう事もあります。次々項に「⑧濡れても冷えにくい上半身ウェア」を追加しましたので興味のある方はご覧ください。
⑦速乾性の長袖ウェア(長袖)
速乾性長袖ウェアを選択すればアームガード+ゆったりTシャツの弱点である「Tシャツと肌の間に虫が入ってくる」「アームガードがずれてくる」を回避することが出来ます。
涼しさではアームガードにはかないませんので長袖のアンダーウェアを選ぶ場合は薄手のもので「吸汗速乾機能」「接触冷感性」「遮熱性」「UVカット」機能のある物を選ぶと、より快適に涼しく過ごせます。
気温25度くらいまでの涼しい時間帯はTシャツやYシャツを組み合わせ、気温の上昇とともに上着を脱いで快適さを調節しましょう。
↓ダイワのアイスドライ® クルーネックアンダーシャツが4つの機能を満たした商品です。
この製品は背中と脇部分がメッシュ素材になっています。
渓流釣りはフィッシングベストやバックパックを装着しますので背中に汗が溜まりやすいものです。
メッシュ素材がその不快感を和らげてくれるのも、この製品のおすすめポイントです↓
2022年シーズンにダイワのメッシュ付きのウェアを数回着用してみましたがメッシュ部分の匂いが気になったのでメッシュのないシマノのウェアも試してみました。
フィッシングベストなどと重なる部分にメッシュは採用されていませんが、それほど暑さの感じ方に差はありませんでした。
どちらもサイズLを購入しましたが、ダイワはタイトフィットでシマノはゆったりフィットです。
シマノの速乾性アンダーシャツはこちらになります。
※今回紹介するウェットウェーディングスタイルは腰下までの入水を想定したスタイルですが、実際の渓流釣りでは上半身が濡れてしまう事もあります。次項に「⑧濡れても冷えにくい上半身ウェア」を追加しましたので興味のある方はご覧ください。
⑧濡れても冷えにくい上半身ウェア(2022.7.31追加)
ここで紹介する服は下半身と同様に「濡れても冷えにくい&寒くなりにくい」高性能なウェアになります。
衣類が濡れる場面は以下の場面です。
・深いところを渡る時
・泳ぐとき
・滝のようなところを上るとき
・転んだとき
・根がかりしたルアーを外すとき
どの場面もケガ、遭難、水難の危険を伴う場面ですので、出来るだけ避けたい場面です。
そうは言っても避けられない時があるのが実状です。
暑くなく、濡れても冷えにくいウェアについて考えてみましょう。
まず、濡れた時に1番冷えにくいウェアはウェットスーツです。
体にぴったりフィットしたクロロプレーンのウェットスーツを着るとスーツと体の隙間の水が温まるので体を保温してくれます。
ですが、真夏にウェットスーツは暑すぎます。
速乾性の長袖は肌を直射日光や擦り傷からは守ってくれますが、水にびっしょり濡れるとすぐには乾かず濡れたところは冷たくなり体温も下がります。乾いてくると気化熱でさらに冷たくなります。暑くてしょうがない時以外は濡れないのが得策です。
水泳水着に近いラッシュガードも直射日光や擦り傷からは守ってくれますが、びっしょり濡れると冷たくなります。これもまた暑くてしょうがない時以外は濡れないのが得策です。
そこで、冷えにくいウェアを2着紹介しようと思います。
どちらもファイントラックの製品になりますが、ファイントラックのドライレイヤーウォームロングスリーブを一番下に着て、ファイントラック ラピッドラッシュハーフジップ 長袖をその上に着ます。
※私が着ているラピッドラッシュハーフジップのカラーはカーボンアッシュです※
そんなに徒歩移動などの運動が無い場合は 気温が25度くらいまで2枚着ていてもそんなに暑くはありません。暑くなってきたらファイントラック ラピッドラッシュハーフジップ 長袖を脱ぎます。
この2着はどちらも撥水性があり、濡れても水の吸水が少ないのが特徴です。
水に浸かっている間は、通水性がありますのでもちろん水の冷たさを感じますが、水から上がった時に「びしょ濡れ感」をあまり感じません。
その後も濡れた個所が急激に冷えてくる感じもありません。
↓どのくらい冷えを感じ温いか私の感覚を紹介します↓
気温25度前後、水温15度の状況下。
通常の速乾性ウェアなら腕まくりをしてルアーを回収しますが、この2着を着ているときは腕まくりをせずに肘まで入水させます。
入水個所がその後急激に冷えることはありません。
2着とも通気性がありますが、ラピッドラッシュは少し通気性が低いので全く濡れないように釣行していると暑くなりやすいです。
暑くなった場合はラピッドラッシュを脱ぎます。
ドライレイヤーウォーム1枚でも他の速乾性ウェアに比べたら冷えにくいと感じますが、入水を繰り返す場合などは2枚着ていた方が冷えにくいです。
※今回紹介するファイントラックの商品は特殊な織り方などで生地に撥水機能を持たせており、柔軟成分や漂白成分を含んだ洗剤で洗濯すると撥水機能が低下します。そのため、柔軟性分や漂白成分を含んでいない洗剤を使用するか ファイントラックが販売する専用洗剤「オールウォッシュ」での洗濯をお願いします。
↓肌に直接着るドライレイヤー↓
↓ドライレイヤーの上に着ます。暑くなったら脱ぐ。ハーフジップがおすすめ。上写真でわたしが着ているのは「カーボンアッシュカラー」↓
↓撥水機能を維持させるための専用洗剤↓
↓くどいですが注意事項です↓
わたしが紹介するスタイルは快適性の高い装備になっています。
しかし、いくら性能の良いウェアがあっても濡れるという事は冷えるという事なので遭難などの防止のためには濡れないようにすることが基本です。
川を渡る必要がある時はなるべく浅くて流れの緩いところを渡り、
根がかりしたルアーを外す場合などは、腕まくりをしてウェアを濡らさないようにルアーを回収し、濡れた肌は水を切ってすぐに乾燥させましょう。
また、濡れてしまって寒くなったら着替えるのが基本です。
ウェットウェーディングは暑さを回避するという点が熱中症のリスクも減らせて最大のメリットになります。
でもその反面、体温低下による低体温症のリスクを増やしてしまうのが実情です。
色んなリスクを天秤にかけた服装選びとそれに合わせた行動をお願いします。
⑨ハーフパンツ
Tシャツなどと同様に速乾性の高い化学繊維のものを装着します。
上半身と違うのは、ある程度の強度が必要なことです。
渓流釣りでは、腰から太ももにかけて枝や岩に接触することもしばしばです。
あと、ずり下がりにくいものがおすすめです。
ウェストベルト付きのものか、ベルトループの付いたものを選ぶと良いでしょう。ポケットにものを入れたり水に濡れるとズボンが重くなり、予想以上にずり下がってきてストレスになります。
ちなみにポケットはチャックまたはマジック付きがオススメです。夢中になって釣りをしていると色々な体勢をしますので知らないうちにポケットの中身を落としてしまうことも、しばしばです。全部のポケットでなくても、チャック付きポケットが一個あるだけでも重宝します。
あとは好みのデザインを選ぶと良いでしょう。
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自身の経験をもとに内容の役立つ記事作りを意識しております。良かったら、少し覘いてみてください(^^)/
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