長良川を中心として、銀毛アマゴの放流効果を調べる調査が数年前から行われています。
調査機関は京都大学生態学研究センター。
長良川の各漁協と協力しながら調査が続けられています。
調査の目的は放流効果の現状把握ですが.......
調査結果が
・「増殖のための効果的な放流方法の検証と発展」
・「自然繁殖の有効性立証そして上流部繁殖場所の環境改善事業」
などに繋がっていくことを期待します。
長良川、揖斐川、木曽川でサツキマスを釣られる方は、是非調査に協力していただきたいと思います。
調査ではスマホかパソコンを使って以下の①~⑥を調査機関へ伝えます。
①釣れた日時
②釣れた川(長良川、木曽川、揖斐川)
③釣れた場所(橋名)
④標識の有無(放流魚には標識がある)
⑤魚の写真
⑥名前(任意)
①~⑥の情報は、将来的に学術論文としてデータが出ることはあっても、一般公表されることはありませんのでご安心ください。
また、⑥名前については任意での入力となっていますし、何名の方が調査に参加しているかを確認するためのものであり、それ以外に使用されたり、別の機関に連絡されることはありませんので、気軽に参加していただければと思います。
(データの取り扱いについては 京都大学 佐藤先生に確認済みです)
調査に参加してもいいよ!してみようかな?という方は目次以降に調査への参加方法を紹介しますので、良かったら参考にしてみてください。
調査の概要
調査は大きく2種類。
①放流魚か否か?
サツキマスのなかで成魚放流された個体はどのくらいの割合いるかどうか?を放流魚に付けられた標識の有無で確認します。
下のチラシも見ていただきたいのですが、
眉間に赤い蛍光標識してあるものは昨年11月頃に郡上漁協が長良川河口堰付近で放流した個体。
脂ビレのないものは昨年11月頃に長良川漁協が河口堰付近で放流した個体。
これまでの調査では標識のない野生魚が多かったようですが調査個体数自体が少ないので信頼性の高いデータとは言えないようです。参加者が増えればより信頼性の高い結果が得られるそうです。
この調査は写真の撮影とネットアンケートへの回答だけですので、リリースされる方もキープされる方も気軽に参加してみてはいかがでしょうか?
②個体の回遊履歴やDNA調査
この調査にはサツキマスのヒレ、ウロコ、耳石(頭蓋骨内)のサンプリングが必要になります。
サンプリング部位から得られる情報(DNAなど)
・ヒレ1㎝四方: DNAから兄弟親子などがわかる
・ウロコ20枚程度: 年齢とおおまかな回遊歴(ウロコの成長が良くなった時期≒海とする)
・耳石(頭蓋骨内):どこの支流で生まれたか?海まで下ったか?がわかります。
サンプリングには2種類の参加方法があります。
サンプリング方法1:ヒレとウロコと耳石(頭蓋骨)
釣ったサツキマスは100%食べる!という方はこちらのサンプリングをお願いします。
耳石をサンプリングするにはサツキマスを絶命させなければなりませんが、耳石を分析すればサツキマスの詳しい情報が得られます。
将来的にも役に立つ情報となるかも知れません。
サンプリング方法2:ヒレとウロコ
サツキマスはリーリースする!という方は魚体へのダメージを最小限にしてヒレとウロコをサンプリングします。
下のチラシにも載っていますが、採取するヒレの位置は尾びれの上部1㎝四方を推奨されています。
1㎝四方程度あれば、どのヒレでも良いそうですが、
尻ビレの先端は産卵の時に重要な役割を果たすそうなので、切らないようにしてください。
サンプリングセット入手
まずはサンプリングセットをゲットしましょう。
わたしは4/16㈰に開催された長良川クリーンアップの時に3尾分ゲットしました。
チラシの1枚目の一番下にも載っていますが、調査責任者の佐藤先生にメールで連絡すればサンプリングセットを送ってもらえますのでメール連絡しましょう。
初めての方はハサミとピンセットもお願いすると便利です。
連絡先:tsato@ecology.kyoto-u.ac.jp
サンプリング方法と注意点
基本的にはサンプリングセット内のチラシにサンプリング方法は書いてありますので、私からは注意点をいくつか連絡したいと思います。
・ヒレとウロコは指定の容器でエタノール浸けにしますが、保存する温度が高いほどDNAが劣化します。なるべく早く冷凍保存するようにしましょう。
長い時間 車内に置いておくのは避けて、なるべく早く冷凍保存しましょう。
・頭蓋骨は非加熱でお願いします。分析するときに頭蓋骨を削っていくそうです。焼いた頭部だと削る作業の時に核が割れてしまって分析がうまくいかない事が多いそうです。
・頭部とヒレとウロコを送る場合、
ヒレ1㎝四方とウロコ20枚程度はエタノールに浸けず頭部と一緒に冷凍保存しても良いそうですが.....
特にヒレはDNA分析のために鮮度が大切です。すぐに冷凍することと、冷凍解凍を繰り返さないようにしてください。
・釣りシーズンが終わりサンプルを発送する時
ホームセンターに売っている発砲スチロール容器(300円~500円)にサンプルと保冷剤を入れたらクロネコ冷凍便の着払いで発送しましょう。
冷凍便はコンビニでは受け付けていませんので、お近くのクロネコヤマト営業所から申し込みましょう。
アンケート回答方法
2枚あるチラシのいずれかの
QRを読み取るかURLを検索すれば、アンケート回答ページに行けます。
どちらのチラシでも同じアンケート内容です。
サンプリングする場合は少し質問が増えますが、調査票の番号を打ち込んだりするくらいです。
↓QRを読み取れない方はこちらの青字をクリックしてください↓
https://bit.ly/3JYBInQ
Googleアカウントを持っている場合
・Googleのアカウントを持っている方は、リンク先へジャンプすると ご自分のGooglアカウントで自動ログインされると思いますので、ご自分のアカウントで回答してもらえば大丈夫との事です。
ご自分のIDでログインすると下のような画面になると思います。
この時、アカウント名の下に「ファイルをアップロードしてこのフォームを送信すると、Googleアカウントに関連付けられている名前と写真が記録されます。メールアドレスは回答に含まれません。」という文が表示されますが、京都大学側には、こちらの名前やgmailアドレスは見えないそうで、見えるのは回答内容と写真ファイルだけだそうです。
アンケート中で任意で名前の打ち込みがありますので、そこで名前を打ち込めば京都大学に名前情報は伝わります。
ここでの名前情報については任意での入力となっていますし、何名の方が調査に参加しているかを確認するためのものであり、それ以外に使用されたり、別の機関に連絡されることはありませんので、気軽に参加していただければと思います。
Googleアカウントを持っていない場合
・Googleアカウントを持っていない場合は下のチラシに書いてあるIDとパスワードでログインします。
私の場合IDとパスワードを入力した後に本人確認を求められました。
下写真の赤丸を選択して、その後上写真の下に書いてある佐藤氏の携帯番号を入力したら「nagaramasu2023」というIDでログインできました。
そのあとはアンケートに答えるだけです。
うまくいかない時や困ったときは佐藤先生まで連絡しましょう。
連絡先「Eメール:tsato@ecology.kyoto-u.ac.jp」「携帯:080-6130-1071」
GoogleChromeのシークレットモードでエントリーする場合
Googleアカウントを持っていない場合と同じ方法でいけると思います。
おまけ
2023年4月16日
クラブナガラマスの主催する「長良川クリーン大作戦」に参加しました。
数十人で集めたら軽トラ一杯になるくらい集まりました。
ゴミのポイ捨てが減ることを願います。
ゴミ拾いのあとは景品がもらえるじゃんけん大会。
子供の参加もあり、盛り上がっていました。
最後に京都大学の佐藤先生と学生さん達から調査の中間報告があり、調査への協力が呼びかけられサンプリングセットが配られました。
サツキマスが大好きな人にとっては めちゃくちゃ興味深い話しが聞けますので、興味のある方はゴミ拾いとともに参加されてみてはいかがでしょうか?
今日は4月22日。
そろそろサツキマスが遡る準備を始めていると思います。
5月の最盛期に備え、私もそろそろ練習を開始したいと思います。
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