この記事では、美しいトラウトたちと出会うための道具「ロッド、リール、ライン、ルアーなどのトラウトルアータックル」について「フィールドと対象魚の大きさにマッチしたタックルの選び方」を紹介したいと思います。
すべてのポイントがオンリーワンである自然河川のフィールドを下記の大小4つに大分類することで、タックルサイズ選びをシンプルかつ明瞭に分類してみました。
渓流釣り歴15年以上の経験と試行錯誤をもとにしたタックル紹介です。
迷ったときの決め方などのノウハウにも重点を置いた記事作りを心がけていますので、是非参考にしてみてください。
初心者の方はもちろん 違うサイズのフィールドに挑戦しようとするアングラーさんは、是非タックル選びにお役立てください。道具選びの失敗が大幅に減らせるかと思います。
はじめに
ヤマメ、アマゴ、イワナ、ニジマスなどの美しいトラウト達が生息する「渓流や本流」と呼ばれる自然河川は、池,湖,海などに比べて陸上の障害物が多いフィールドです。
また、地図上では同じに見える河川であっても 河川ごとに水量、流速、深さなどに違いがあり生息するトラウトの大きさや種類も様々です。
もしも、フィールドの規模や対象魚、ルアーウェイトに合ってない"大きさを間違えたタックル選び"をしてしまうと キャスト時に木や岩などの障害物にロッドが頻繁に当たったり、トラウトとのファイト中のラインブレイク、ルアーキャスト時のラインブレイクなど トラブルが多発して釣果どころではなくなってしまします。
そのため タックル選びはフィールドと対象魚にマッチした大きさのものを選ぶとが大切です。
そして、大きさのマッチしたタックルは使いやすくてトラブルの少ないタックルということになりますので自然と釣果も上がります。
この記事では美しいトラウトたちと出会うための道具「ロッド、リール、ライン、ルアーなどのトラウトルアータックル」について「フィールドと対象魚の大きさにマッチしたタックルの選び方」と下記の大小①~④に分類したタックルについて紹介していきたいと思います。
↓青字をクリックすると各タックルの詳細がご覧になれます↓
☝最小 タックル①「渓流の宝石」狙い☝
☝ 小 タックル②「渓流の憧れ」狙い☝
☝ 大 タックル③「本流の白銀」狙い☝
☝最大 タックル④「大河の大鱒」狙い☝
この記事は15年以上の経験と試行錯誤をもとにしたタックル紹介です。迷ったときの決め方などのノウハウも載せてありますので是非ご参考にしてください。
1. タックル選びの基本
まずは おおまかに自分が行こうとしているフィールド について以下3つの条件要素を確認して、タックルの大きさや強度についてだいたいの目安を確認します。
1-1. フィールドの規模をチェック☑
まずはフィールドの規模に合わせて、ロッド長とリール番手の目安を確認します。
↓下記の青字をクリックすると各、大きさ規模に合ったタックル紹介記事へジャンプできます↓
・川幅 (キャスト長) / ロッド長 / リール番手
①川幅 ~20m / 5~6feet台 / #1000,C2000
②川幅 10~40m / 6~7feet台 / #C2500,2500
③川幅 20~50m / 7~8feet台 / #2500,C3000,
④川幅 50m以上 / 8~9feet台 / #C3000,3000
※リール番手はシマノ製
1-2. 対象魚の大きさをチェック☑
対象魚の大きさに合わせて、リールの大きさ と ライン強度 を確認します。
↓下記の青字をクリックすると各、大きさ規模に合ったタックル紹介記事へジャンプできます↓
・対象魚長 / リール番手 / ライン強度
①20~30㎝ / #1000以上 / 4~5lb以上
②30~40㎝ / #2000以上 / 5~7lb以上
③40~50㎝ / #2500以上 / 7~9lb以上
④50~60㎝ / #3000以上 / 10lb以上
※リール番手はシマノ製
1-3. ルアーのウェイトをチェック☑
フルキャスト時のラインブレークを防ぐため、使いたいルアーのウェイトに合わせたライン強度選びをします。
↓下記の青字をクリックすると各、大きさ規模に合ったタックル紹介記事へジャンプできます↓
・ウェイト / ライン強度(lb=ポンド)
①4g前後 / ~5lb
②6g前後 / 5lb前後
③9g前後 / 8lb以上
④15g以上 / 14lb以上
※1lb(ポンド)=0.454kg(キログラム)
2. 具体的なタックル選びの前に
2-1 どこでどんな魚を釣る?
フィールドの規模、対象魚の大きさ、ルアーの重さを確認したら、それらを総括してタックルバランスを決めます。
あなたは「どこで」「どんなルアーを使って」「どんなトラウトを」釣りたいと思っていますか?
わたしは河川で狙うトラウト向けタックルを以下のように大小4つに分類することを提案します。
まずは、このタックル①~④の中から近い規模のタックルを選びます。
↓青字をクリックすると各タックルの詳細がご覧になれます↓
☝最小 タックル①「渓流の宝石」狙い☝
☝ 小 タックル②「渓流の憧れ」狙い☝
☝ 大 タックル③「本流の白銀」狙い☝
☝最大 タックル④「大河の大鱒」狙い☝
経験年数が増えてくると自分の使いたいルアーや狙いたいトラウトも変わってきますので、その時はさらに細分化したタックルを増やしてみてはいかがでしょうか。
2-2. 大小タックルの転用や応用
わたしはタックルを大小4つに分けてフィールドに合わせて使い分けていますが、支流向けのライトタックル①を使って タックル②で狙うような本流アマゴや本流ニジマスを狙う事もありますし 逆もあります。
あと、川幅が狭いけどターゲットフィッシュが大きい時は、リールとラインだけ強いものにするという応用もあります。
どんなタックルを選んだとしても多少の応用と転用は効きますので、まずは一番やりたい釣りにマッチしたタックルを選ぶことが大切です。
経験を重ねるうちにタックルにもバリエーションを増やしていくのがおすすめのスタイルです。
2-3. メーカー選びはどうする?
タックル選びに重要なのがメーカー選びです。
リールやロッドには故障による修理依頼が付き物なので、取り扱い店舗の多い大手メーカーがおすすめだと思います。
また、色々なメーカーの色々な製品を使ってみるのも楽しいですが、特定のメーカーのロッド,リール,ラインを愛用するメリットもあります。
特定のメーカーを愛用するメリットは、
「もう少し硬いのが欲しいな」とか「もう少し弱いのが欲しいな」と思ったときに比較がしやすく理想の品を見つけやすいからです。
どんなメーカー選びがご自分には合っているのか?購入前に考えてみてはいかがでしょうか。
ロッドメーカー選び
メーカーについてはシマノ、ダイワ、テンリュウあたりがおすすめです。有名メーカーの製品は使いやすいのは勿論のこと、取り扱い店舗が多いため修理時のネットワークも充実しているからです。
その中でも、国産ロッドメーカーのテンリュウは品質的にも性能的にも優れていますし、私が所有するロッドの大半はテンリュウロッドです。
そのためこの記事では、テンリュウロッドを中心におすすめ品を紹介したいと思います。
他のメーカーのロッドが気になるかたはわたしの紹介するテンリュウロッドのスペックを比較の参考にしていただければ便利かと思います。
リールメーカー選び
メーカーについてはシマノ、ダイワが間違いないかと思います。
ロッド同様に取り扱い店舗が多いため修理時のネットワークも充実していますし、性能が良いからです。
わたしは長年シマノのリールを愛用しており、性能に満足していますので、この記事ではシマノリールを中心におすすめ品を紹介しようと思います。
ダイワのリールなど他のメーカーの製品が気になるかたは、わたしの紹介するシマノリールのスペックを比較の参考にしていただければ便利かと思います。
ラインメーカー選び
わたしの場合、初心者のころに暗い渓流でも目視しやすいバリバスのカラーナイロンライン「トラウトアドバンスサイトエディション」を使用しており、ナイロンに関してはその流れでバリバスのラインを中心に使用しています。
ルアーの飛距離が必要になる本流部や大河川ではPEラインを使用していますが、それにはシマノのピットブル(8本アミ)のグリーンを使用しています。
値段もお手頃で、使ってみたら良く見えるしPEのわりにはコシがあって結びやすく使いやすかったからです。
私自身は、多くのメーカーのラインを手当たり次第に使用するというよりは、一度気に入ったラインは使い続けるというスタイルかと思います。
そのため、この記事では 私が使ったことのあるラインで 気に入っている商品を紹介したいと思います。
2-4. オールドリールってどうなの?
オールドリールは見た目が渋くてかっこ良いですし、自分もそれにあこがれてアブのカーディナル3復刻版を12年ほど前に3万5千円くらいで買いました。
写真うつりも良いし、手入れも楽しいのですが、「糸よれなどライントラブルが多い!」ので、シマノ19ヴァンキッシュを4年ほど前に購入した後は、
→やがて使うことが減っていき、
→いまでは使用しなくなりました。
特に、支流上流部などの規模の小さなフィールドではキャスト回数も多いしキャスト長も短いのでライントラブルが発生しやすくなります。
また、カーディナルはキャスト後にベールを手で戻せないので、ベールを手で戻したいアングラーさんにはおすすめできません。
ただ、最新リールでもオールドリールでもライントラブルは多かれ少なかれ発生しますので、キャスト後のサミングなどで糸のたるみなどを抑える技術は習得しましょう。
↓アブのオールドリールに興味のある方は、こんな本もありますので良かったらチェックしてみてください↓
2-5. スピニングとベイトはどっちが良いの?
どちらを使っても渓流ルアーは出来ますが、ルアーフィッシング初心者には扱いやすいスピニングをおすすめします。
ルアーフィッシング経験者なら、いままで使っていて使いやすいほうを選べば良いと思います。
わたしは過去にバスフィッシングをしており、その時はベイトも使っていた時期もありますが、今はスピニングしか使用しません。
わたしは、トータル的にみてスピニングの方が扱いやすく釣果も出しやすいと考えていますが、ベイトキャストには独特の投げる楽しさと巻く楽しさがあるので、少しやってみたいという興味もあります。
両方の特徴をまとめてみますので、どこに重点を置いて渓流トラウトルアーをやりたいのか検討してみてはいかがでしょうか?
スピニングの特徴
・ライントラブルが起きにくく初心者にも使いやすい
・キャスト時にラインがフリーでスプールを離れるので同じ重さのルアーなら遠くに飛ばせる
・ハンドルを右手巻き左手巻きに好みでその都度変えられる※オールドリールなど変えられないリールもあるので注意
ベイトリールの特徴
・リールを握って持つので感度が良い
・感度が良いため、巻く時のルアーからの振動が手元へとよく伝わり楽しい。
・キャスト時にスプールが回りながら糸を放出するので、スプールが抵抗となり飛距離が出にくい。
・キャスト時にサミングを上手に確実に行わないとバックラッシュというライントラブルが発生する。
・購入する時に右手巻きか左手巻きか決めないといけない
・ドラグ性能が良く巻き上げ力が強い
・ベイトリールはもともと大物釣り用のヘビータックル向けのリールです。ベイトリールを選ぶ場合は軽量ルアーの重さに対応した性能を持つ機種のものを選ぶとライントラブルなどを軽減できます。
スピニングorベイトについて
わたしの考え
ベイトのほうがキャスト精度が高いという話をよく聞きますが、ピンスポットキャストについてはどちらも慣れと鍛錬次第だと思いますので、どちらも同条件だと思います。
ベイトもスピニングもそれぞれに良さや魅力がありますので、どちらを選んでも釣りは楽しめます。私自身は渓流でスピニングを使い続けていますので、この記事では私自身の使用実績にもとづいてスピニングリールについて紹介したいと思います。
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3. タックル大別、①~④から選ぶ
それでは実際にタックルの大きさ選びをしてみましょう。
「どこで」「どんな魚を」「どんなルアーを使って」釣りたいのか?
これから紹介する①~④のタックルの中から近いものを選んでみましょう。
3-1. タックル①「渓流の宝石」狙い
支流や谷 全域を狙えるタックル。
川幅2~20mくらいの支流で、4g前後のルアーを使い、20~25㎝くらいの渓魚をメインターゲットにしたタックル。
この規模の河川は魚の居場所やルアーの流し方を覚えるのに適しているため、
渓流釣りのデビューフィールドとしては人気の高いエリアになりますが、木の枝、岩、など陸上の障害物の多くトラブルの起きやすいフィールドでもあります。
この記事では、そのようなフィールドにマッチしたタックルバランスを紹介しますので是非参考にしてみてください。
フィールドサイズを長良川水系に当てはめると↓こんな感じになります↓
・長良川本流 高鷲地区より上流
・吉田川本流 明宝畑佐地区上流
・板取川本流 新宮神社上流
・長良川・吉田川・板取川の各支流や谷
3-2. タックル②「渓流の憧れ」狙い
本流上流域と広い支流で使えるタックル
タックル②は、
川幅10~50mの本流上流域、または 広めの支流で、6g前後のミノーや10g前後のスプーンを使い25㎝~35㎝くらいの尺近い渓魚「渓流の憧れ」をターゲットにしたタックルです。
ここで紹介するタックル②の特徴としては、他の①③④のタックルに比べると細分化されたサイズと言えます。
もっと言うと、規模の近いタックル①③を持っているのであれば、それらで代用が可能なフィールドという事が言えます。
トラウトルアーを始めるときに「タックル②は最初に揃えるタックルサイズか?」と言われれば、わたしは「タックル①かタックル③で様子を見てからの方が良いですよ」と答えます。
なぜなら、わたしはタックル②を使っていると「ピッタリのフィールド範囲が狭い」と感じてしまうからです。
ただ、本流上流部で出会う事の出来る尺アマゴや尺ヤマメの美しさは まさに「渓流の憧れ」です。
出会うのが難しい貴重な尺アマゴや尺ヤマメだからこそ、「出会うためのタックル選びに妥協したくない」というアングラーさんには、タックル②も揃えるべきタックルサイズのひとつだと言えます。
タックル②がマッチするフィールドサイズを長良川水系に当てはめると
↓こんな感じになります↓
・長良川本流 郡上市白鳥町上流域~高鷲湯平温泉付近まで
・吉田川本流 立光橋(コケコッコ村)付近~明宝畑佐地区付近まで
・板取川本流 通称モネの池付近~新宮神社付近まで
3-3. タックル③「本流の白銀」狙い
本流中流域を幅広く狙えるタックル
川幅30~100mの本流中~下流域で、7g前後のミノーや10g以上のスプーンを使い30㎝~50㎝くらいの遡上魚などをターゲットにしたタックル。
ここで紹介するタックル③の特徴は、規模の近い別のフィールドにも転用できるタックルでもあります。タックルを使い込むほどに「小さなフィールドでのコンパクトなキャスト」「大きなフィールドでの遠投」が出来るようになってきます。
フィールドの大きさに幅広く対応できるタックルなので、初めてタックルをそろえる場合、特にタックル②とタックル③どちらかを検討中ならタックル③をおすすめします。
フィールドサイズを長良川水系に当てはめると↓こんな感じになります↓
・長良川本流 岐阜市上流~郡上市白鳥町まで
・吉田川本流 長良川本流合流点付近~立光橋(コケコッコ村)付近
・板取川本流 長良川合流点から通称モネの池付近まで
3-4. タックル④「大河の大鱒」狙い
本流下流域・大河川でビッグトラウトを狙えるタックル
川幅50m以上の大河川で10g以上のミノーや15g以上のスプーンを使いサクラマス・スーパーレインボーなど 体長50㎝以上のビッグトラウトをターゲットにしたタックル。
①~③のフィールドはどれも15年近い経験がありますが、この④「大河の大鱒」を狙うのは2022年が初めてでした。釣果には恵まれませんでしたが、気持ちの良いキャストとルアー操作は出来ました。初めてのフィールドで満足いくフィーリングが得られたのは、フィールド①~③の経験をもとに選んだタックルだったからだと思います。来シーズンこそはナイスフィッシュを手にしたいと思います。
タックル④がマッチするフィールドサイズを長良川・九頭竜川に当てはめると
↓こんな感じになります↓
・長良川本流 一夜城付近~岐阜城付近
・九頭竜川本流 高屋橋付近~鳴鹿大堰付近
4. フィールドサイズ別タックル一覧
↓トラウトタックル大小①~④青字をクリックすると詳細記事にジャンプできます↓
☝最小 タックル①「渓流の宝石」狙い☝
☝ 小 タックル②「渓流の憧れ」狙い☝
☝ 大 タックル③「本流の白銀」狙い☝
☝最大 タックル④「大河の大鱒」狙い☝
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