長良とっしの釣りブログ

渓流・本流ルアー。主に長良川水系でのサツキマス、アマゴ、イワナ釣行記。釣り方、タックル、ルアー、道具、ウェアについて自身の経験をもとに紹介。

トラウトタックル②「狙うは渓流の憧れ」尺ヤマメ・尺アマゴを狙うためのタックル・ルアーについて選び方とおすすめ品を丁寧に紹介

タックルを大小4つに大分類

この記事で紹介するタックル・ルアーサイズは私が提案する大小①~④分類のうちで2番目に小さなタックル②です。
ひとことで言うと「渓流の憧れ」狙いのタックルです。

具体的には「川幅10~50mの本流上流域、または 広めの支流で、6g前後のミノーや10g前後のスプーンを使い25㎝~35㎝くらいの尺近い渓魚「渓流の憧れ」をターゲットにする」場合に適した大きさになります。

この記事は15年以上の経験と試行錯誤をもとにしたタックル紹介です。迷ったときの決め方などのノウハウも載せてありますので是非ご参考にしてください。
↓トラウトタックル大小①~④青字をクリックすると詳細記事にジャンプできます↓
☝最小 タックル①「渓流の宝石」狙い☝
☝ 小   タックル②「渓流の憧れ」狙い☝
☝ 大  タックル③「本流の白銀」狙い☝
☝最大 タックル④「大河の大鱒」狙い☝

1. はじめに

ヤマメ、アマゴ、イワナ、ニジマスなどの美しいトラウト達が生息する「渓流や本流」と呼ばれる自然河川は、池,湖,海などに比べて陸上の障害物が多いフィールドです。

また、地図上では同じに見える河川であっても 河川ごとに水量、流速、深さなどに違いがあり生息するトラウトの大きさや種類も様々です。

様々なフィールドとターゲット

もしも、フィールドの規模や対象魚、ルアーウェイトに合ってない"大きさを間違えたタックル選び"をしてしまうと キャスト時に木や岩などの障害物にロッドが頻繁に当たったり、トラウトとのファイト中のラインブレイク、ルアーキャスト時のラインブレイクなど トラブルが多発して釣果どころではなくなってしまします。

そのため タックル選びはフィールドと対象魚にマッチした大きさのものを選ぶとが大切です。
そして、大きさのマッチしたタックルは使いやすくてトラブルの少ないタックルということになりますので自然と釣果も上がります。

この記事では、ロッド、リール、ライン、ルアーなどのトラウトルアータックルについて「フィールドと対象魚の大きさにマッチしたタックル」を紹介していきたいと思います。



2. タックル②のフィールドサイズ

本流上流域にて尺前後の渓魚「渓流の憧れ」を狙う

この記事で紹介するタックル・ルアーサイズは私が提案する大小①~④分類のうちで2番目に小さなタックルです。

タックル②は、
川幅20~50mの本流上流域、または 広めの支流で、6g前後のミノーや10g前後のスプーンを使い25㎝~35㎝くらいの尺近い渓魚「渓流の憧れ」をターゲットにしたタックルです。

ここで紹介するタックル②の特徴としては、他の①③④のタックルに比べると細分化されたサイズと言えます。

もっと言うと、規模の近いタックル①③を持っているのであれば、それらで代用が可能なフィールドという事が言えます。

トラウトルアーを始めるときに「タックル②は最初に揃えるタックルサイズか?」と言われれば、わたしは「タックル①かタックル③で様子を見てからの方が良いですよ」と答えます。
なぜなら、わたしはタックル②を使っていると「ピッタリのフィールド範囲が狭い」と感じてしまうからです。

ただ、本流上流部で出会う事の出来る尺アマゴや尺ヤマメの美しさは まさに「渓流の憧れ」です。
出会うのが難しい貴重な尺アマゴや尺ヤマメだからこそ、「出会うためのタックル選びに妥協したくない」というアングラーさんには、タックル②も揃えるべきタックルサイズのひとつだと言えます。

タックル②がマッチするフィールドサイズを長良川水系に当てはめると
↓こんな感じになります↓
・長良川本流 郡上市白鳥町上流域~高鷲湯平温泉付近まで
・吉田川本流 立光橋(コケコッコ村)付近~明宝畑佐地区付近まで
・板取川本流 通称モネの池付近~新宮神社付近まで


3. タックル②、選び方とオススメ紹介

ここからは、川幅10~50mの本流上流域、または 広めの支流で、6g前後のミノーや10g前後のスプーンを使い25㎝~35㎝くらいの尺近い渓魚「渓流の憧れ」をターゲットにする場合の具体的なタックル選びを紹介します。

その前に注意点です!!
タックル選びを失敗しないためには「メーカー選び」や「リールの種類選び」なども重要となります。
また、初めてルアーフィッシングをするアングラーさんには以下のようなたくさんの不安や疑問があるのではないでしょうか。

この記事には
・どのメーカーのロッドが良いか?
・どのメーカーのリールが良いか?
・タックルはどのくらいサイズ転用が効くのか?
・リールはスピニングかベイト どっちが良いのか?
・オールドリールは写真映えするけど使いやすさはどうなのか?
などの疑問について

渓流歴15年ルアー釣り歴約30年の私の考え方をまとめてありますので、
記事内「4.具体的なタックル選びの前に」をぜひ参考にしてみてください。


3-1. ロッド:5~7feet台

選び方

(※この記事では初心者でも扱いやすいスピニングタックルについて紹介します。)
私のおすすめは長さ7~8feet(2.1~2.4m)前後、レギュラーからファーストテーパーアクションで張りのあるロッドです。
ミノーにメリハリの効いたのアクションをさせたいのであれば、ロッドの張りは必須の条件です。
ここでは、その条件にあった本流上流向けロッドを㈱テンリュウ レイズから3本紹介したいと思います。
(※私は複数所有するテンリュウ製ロッドからオススメを紹介します。他メーカーが気になる方はスペック比較にお役立てください)

トラウトルアーロッド


愛用ロッド

このフィールドサイズ専用の愛用ロッドは旧レイズRZ65ML(2019年9月製造終了モデル)です。
5feet(約1.5m)のテンリュウ製パックロッド「クレイドルCD50UL-4」と
7feet6inchi(約2.3m)のテンリュウ製2ピース「ジュヴィアJV76ML」を持っている状態で、中間パワーの1本として購入したという経緯があります。

メーカー紹介文的は以下の内容でした。
「清流~中流域をメインに、ミノープラグを操ること前提に設定したモデルです。一日中ハードジャークを繰り返すのを想定し、細身で張りの強いレギュラーテーパーに仕上げ、手首への負担を少なくすると共にプラグへのアクションを容易にします。また、 RZ75MLに迫る遠投性を併せ持ち、効率良くエリアを探っていくことが可能になります。」

実際の使用感は
旧レイズRZ65MLは50mm~70mm、4g~7gくらいまでのミノーの操作性が非常に良いロッドです。
ただ、川幅や地形変化も激しい本流上流部で遠投性に不満を感じることが多かったと感じております。
わたしの場合は、タックル③「本流の白銀」狙い用に現行レイズRZ772S-MLを買ってからは使用することが減りました。現行レイズRZ772S-MLはリアグリップが短めでコンパクトなキャストがしやすいため、想像以上にこのフィールドサイズ「タックル②渓流の憧れ狙い」への代用性が高かったからです。


オススメ1:レイズRZ6102S-LML

まず一本目は、本流上流域の超タフ化した尺ヤマメ、尺アマゴに特化したモデル レイズRZ6102S-LMLです。
(※私は複数所有するテンリュウ製ロッドからオススメを紹介します。他メーカーが気になる方はスペック比較にお役立てください)

メーカー紹介文的は以下の内容です。
「スーパーヤマメ対応モデル:清流域から中流域にて、難易度の高いヤマメをターゲットにしたフィネスモデル。シャープなティップは軽量ルアーの操作性を高め、バットには不意な大物にも対応出来る懐深いパワーを両立。6~7cmクラスのミノープラグを主体に、5~10g程のスプーン等に対応。超タフ化したスーパーヤマメ攻略にマストな機種です。」

レイズRZ6102S-LMLは長さが6feet10inchi(2.08m)適合ルアーウェイトMAX12gなので、私が所有している旧レイズRZ65MLにスペックが似ていますので、本流上流部で50mm~70mm、4g~7gくらいまでのミノーを操作するのには最適のロッドだということは間違いないと思います。

ただ、9g以上のミノーを操るにはロッドの弱さを感じるでしょうし、ここぞという大場所での遠投性には不満を感じると予測できます。

レイズRZ6102S-LMLは、神経質になった尺ヤマメや尺アマゴ狙いに特化したモデルなので、使用できるルアーウェイトやキャストに適したフィールドに「汎用性を持たせたい」とお考えのアングラーさんは後に紹介する本流中流域用モデルレイズRZ772S-MLを選ぶことをおススメします。

↓超タフ化した尺ヤマメなどを相手に4~7gの軽量ミノーを繊細に操りたいならレイズRZ6102S-LMLがおすすめ↓


オススメ2:レイズRZ772S-ML
レイズRZ772S-ML

おすすめ2本目はわたしも愛用しているTENRYU RaysレイズRZ772S-MLです。
ただし、「タックル②渓流のあこがれ狙い」のためではなく「タックル③本流の白銀狙い」のために購入したロッドです。
(※私は複数所有するテンリュウ製ロッドからオススメを紹介します。他メーカーが気になる方はスペック比較にお役立てください)

メーカー紹介文は以下になります。
「中・本流・湖対応モデル:遠投性能を磨き上げた、メインストリーム向け汎用モデル。安定した飛距離を出せるキャスト性能、連続したトゥイッチ&ジャークを続け易いバランスを両立。7cm前後5~10g程のミノープラグ全般を主体に、抵抗の強いディープダイバーや10g前後のスプーンに対応。」

実際の使用感は
紹介文の通り、5~10gのミノープラグの操作は遠投性と操作性の両方で使いやすさを感じます。シンキングミノーでもフローティングのミディアムディープでもトゥイッチやジャークを入れやすいロッドです。
本流上流域で8g~10gのミノーも積極的使いたいというアングラーさんには特におすすめです。

キャストは基本的にダブルハンドになりますが、以前使用していた廃盤ロッドジュヴィアJV75MLに比べて、長さが近いわりにコンパクトなキャストがしやすいことに驚きました。

もしこのロッドに早く出会っていれば、本流上流向け旧レイズRZ65MLは買っていなかったと思うほどです。

TENRYU RaysレイズRZ772S-MLはメーカーからは本流中流域向けという位置づけなっていますが、本流上流部でも活躍できるロッドだと感じています。

ただし、
再確認ですが、TENRYU RaysレイズRZ772S-MLが得意なのは5g~10gくらいのミノー操作です。
4g~7gのミノーをメインで使用したいのであれば、やはりレイズRZ6102S-LMLのほうが繊細で丁寧なルアー操作が向いています。

また、長いわりにコンパクトなキャストが出来ると言ってもレングスの短いレイズRZ6102S-LMLにはかないませんので、弱点にも注意してください。

わたしも愛用しているロッドになりますのでインプレ記事もあります。
良かったらご覧になってください。
↓タイトルか写真をクリック↓
www.nagaratossi.com
↓飛距離重視ならレイズRZ772S-MLがおすすめ↓


タックルサイズ細分化向けロッド

ここでは最初の一本には向かないタックルサイズ細分化向けロッドを紹介します。
他に本流上流域で使えそうなモデルにレイズ RZ632S-Lというモデルがありますが、長さは6feet3inchi(1.90m)。
[6'3"]1.90mという長さは川幅5m以下の支流には長くて使いにくく、大小さまざまなポイントが存在する本流上流部には遠投性の面から少し短めの長さだと感じます。

メーカー紹介文的は以下の内容です。
「清流域Jerkin'モデル:渓流域から清流域を主体に、ワンハンドでのキャスト性能とルアー操作の幅を広げたJerkin'モデル。ブランク全体にやや強めの張りを持たせ、水勢が強い流れの中でもルアーにキレのある動きを演出が可能。5~6cmのミノープラグを主体に、抵抗の強いルアーにも対応。支流に差し上がる遡上狙いに活躍します。」

要約すると、
強い流れのなかでルアーをコントロールするのが得意なタイプとのことですので、
本流上流域においてミノーを軽快に操作するロッドというよりは、
「太い流れの中でミディアムダイバーやディープダイバーのミノーをドリフトさせながら時々激しくアクションさせる釣りに特化したロッド」なのかも知れません。

いずれにしてもレイズRZ632S-Lは、どのフィールドで使用するにしてもオールラウンドな最初の1本というよりは、タックルを細分化する際の候補になるロッドだと思います。


3-2. リール

選び方

(※この記事では初心者でも扱いやすいスピニングタックルについて紹介します。ベイトとスピニングの違いについて興味のある方は「☞この記事☜の2.具体的なタックル選びの前に」の項に両リールの特徴などをまとめてありますので参考にしてみてください)

リールの大きさを選ぶには自分が
・「どこで」
・「どんなルアーを使って」
・「どんなトラウトを釣りたい」
のか具体的に見つめなおすのが近道です。

今回のタックルサイズをあてはめてみると
・「川幅10~50mくらいの本流上流域で」
・「4~7g前後のミノーや10gくらいまでのスプーンを使い」
・「25㎝~35㎝くらいのトラウトを狙いたい」
となります。

それを具体的な数字に置き換えると
・使用するルアーウェイト4~10gの条件より、ライン強度は5lb~8lbが良い。
・35㎝オーバーも釣れる場所では8lb以上が安心
・ナイロンラインなら5lb~8lbを70m以上巻けるスプール
・PEラインなら0.6号(約14.5lb)を約70m以上巻けるスプール
・対象魚のサイズ的に2.0kg以上の実用ドラグ力が欲しい。
ということになります。

また、トラウトルアー全般に言えることですが、川でのルアーフィッシングは上流にルアーを投げて 川の流れよりも早くルアーを巻きとってくる必要もあるので1回転当たりの巻取り量の多いハイギア仕様を選んだ方が良いため、

具体的には、

シマノならC2500SHG、2500SHGくらいが良い!
(C:コンパクトボディ、S:シャロースプール、M:ミディアムスプール、HG:ハイギア6.1、XG:エキストラハイギア)
となります。

ここでサイズ選びの注意点
C2500SHGと2500SHGは品番も似ており、糸巻き量とドラグ力は同じですがスプールの互換性がありません。
C2500SHGと互換性があるのは品番に「1000またはC2000」のつくスプールで、
2500SHGと互換性があるのは品番に「3000またはC3000」のつくスプールです。
別売りスプールを購入してチューンナップをお考えの方は注意しましょう。

C2500SHGと2500SHGで迷ったら
・より小さなフィールドにも転用したいならC2500SHG
・より大きなフィールドにも転用したいなら2500SHG
という基準で選ぶことをおすすめします。

価格帯について
基本的には、価格が上がれば「耐久性」「巻きの滑らかさ」「飛距離」が上がります。
本格的にルアーフィッシングを続けるつもりが少しでもあるのであれば、1万円くらいかそれ以上をおすすめします。

このサイズのリールは「本流上流部」「本流下流部」「バス」「湖」など、他のジャンルへの転用も効くタイプなのでなるべく性能の良いものを購入することをおすすめします。
(※私は複数所有するシマノ製リールからオススメを紹介します。他メーカーが気になる方はスペック比較にお役立てください)


オススメ1:19ヴァンキッシュ

一番のおすすめは、わたしの愛用するシマノリール19ヴァンキッシュです。
軽量性と高いデザイン性が特徴のリールです。
どんなロッドとも相性が良く、記念写真の雰囲気を損ないません。

↓軽量おすすめリール。PE0.6およびナイロン5~8lbを70m巻くのに適用のサイズ。小さなフィールドにも転用したいならC2500SHG・C2500SXG、大きなフィールドにも転用したいなら2500SHGがおすすめ↓
(C:コンパクトボディ、S:シャロースプール、M:ミディアムスプール、HG:ハイギア6.1、XG:エキストラハイギア)


オススメ2:21ナスキー

おすすめ2はシマノ製ナスキーです。
(※私は複数所有するシマノ製リールからオススメを紹介します。他メーカーが気になる方はスペック比較にお役立てください)
本格的にルアーフィッシングを始めるために必要な「耐久性や滑らかさを持ち合わせたリール」の中ではお手頃価格な商品になります。
2021年にモデルジェンジしてシルバーを基調とした写真映えのするデザインになりました。
初心者の方だけではなくベテランの方にも人気のリールです。
↓性能・デザインの良い低価格帯リール。PE0.6およびナイロン5~8lbを70m巻くのに適用したサイズ。ナスキーにはC2500SHGがないので2500SHGがもっともおすすめ↓
(C:コンパクトボディ、S:シャロースプール、M:ミディアムスプール、HG:ハイギア6.1、XG:エキストラハイギア)

オススメ3:最高峰 22ステラ

シマノ製22ステラ
おすすめというよりは「あこがれ」のリールです。
シマノの最高峰リールであることは勿論のこと、すべてのリールの頂点に立つのがこのリールです。
22年にリニューアルして、様々なオンリーワン機能をもっております。
オンリーワン機能だけではなく「巻きの滑らかさ」など基本性能のレベルの高さは折り紙付きです。
いつか欲しいリールです。
↓憧れのリール:ステラ。PE0.6およびナイロン5~8lbを70m巻くのに適用のサイズ。小さなフィールドにも転用したいならC2500SXG、大きなフィールドにも転用したいなら2500SHGがおすすめ↓
(C:コンパクトボディ、S:シャロースプール、M:ミディアムスプール、HG:ハイギア6.1、XG:エキストラハイギア)


3-3. ライン

選び方

本流上流域での特徴は
①メインで使用するルアーは7g以下のミノー
②遠投のため時々10g程度のスプーンを使う
③大淵などで遠投したい時がある
④対象魚のアベレージは30㎝前後だが時々40㎝以上の大物も掛かる
という感じです。

以上の特徴から
①強度は6lb以上
②強度は8lb程度欲しい
③ラインが細いほど遠くへ飛ぶ、70m以上は巻きたい
④強度は最低でも6lbできれば8lb以上
が適したラインとなります。

経験者として、
このサイズのフィールドでは
・5lb以下のナイロン(太さ1.5号)は切れやすく
・10lb以上のナイロン(太さ2.5号)は太くて飛距離が伸びない
・遠くへ飛ばすためには強度に不安があるがナイロン6lbにするかPEライン0.6号にする
・PEラインは0.6号でも14.5lb近い強度があるので安心
という事が言えます。

以上を踏まえて私からのおすすめ
3段階で紹介します。


まずは伸びの良いナイロン

おすすめ1:伸びの良いナイロンライン
初めてのラインにはバリバス スーパートラウト アドバンス6lbか8LBがおすすめです。

細くて強いナイロンライン
このラインは高密度分子結合製法(VA-G製法)により同強度でワンランク細いラインとなっているため、ライン強度を確保しつつ飛距離も伸ばせるありがたいラインです。
(6lbは1.5号→1.2号,8lbは2号→1.5号)
C2500SHGと2500SHGなら「6lbは約105m、8lbは約80m」巻けます。

リーダーに関して
耐摩耗対策でフロロ製リーダーラインを1mくらい使用する方もみえますが、私はナイロンラインをメインラインにする場合リーダーは使用しません。
リーダーを使用しない1番の理由は結び目で破断することが多いからです。
わたしも支流域でフロロのリーダーを使った時期がありましたが、ルアーが木の枝・水中の石に引っ掛かった時に 少し引っ張ると結び目で切れることが良くありました。
結び目は極力作らないのがトラブル回避のコツです。
糸が傷ついたら、傷ついたところまで交換スタイルをおすすめします。

↓まずは伸びの良いナイロンラインを使ってみてください。6lbか8lbがおすすめ↓

つぎは低伸度ナイロン

おすすめ2:伸びの少ないナイロンライン
ミノーにロッドアクションが伝わりにくいと感じた場合にはトゥイッチマスターがおすすめです。
伸びの良いナイロンラインで満足された方はそのまま使い続けていただければ良いと思いますが、
ラインの伸びが原因でミノーにロッドアクションが伝わりにくいと感じた場合は次に同じくバリバスのトゥイッチマスターを使ってみてください。

伸びの少ないナイロンラインなりますので、「結びやすく、キャストしやすく、魚が掛かった時にバレにくい」という特性は残しつつも、ミノーなどのルアー操作に関してダイレクト感が増します。

ベストなラインというのは「ロッドの硬さなどとの相性」と「個人の好み」にもよりますがので、ミノーの操作性に磨きをかけたい場合はトゥイッチマスターを使用してみてください。
↓トゥイッチマスターでミノーの操作に磨きをかけましょう。6lbか8lbがおすすめ↓

最後にPEライン

おすすめ3:PEライン+リーダー
さらにダイレクトなミノー操作をお望みのかたには、延びのない材質であるPEラインをおすすめします。

わたしは支流用のタックル①にはPEを使っていませんが、その他タックル③④などの本流域ではPEラインを使っています。
PEラインは一言で言うと「細いわりに強度のあるライン」です。
フィールドと対象魚が大きくなればなるほどPEを選ぶ「メリット」は大きくなります。

本流域でのPE使用に関しては7年以上の実績がありますので、その経験をもとにPEラインのメリット、デメリットを紹介したいと思います。

PEラインのメリット・デメリット
ルアー操作について
PEラインは伸びがほとんどないのでロッドの動きがダイレクトにミノーに伝わるので、ミノーの動きににメリハリをつけることができます。
ただし、流れの澄んだ上流域や支流部では「メリハリの効いた動き=魚が恐れる動き」みたいになるときがあるので、そんな時は少し柔らかい動きを演出できるナイロンラインが有効かも知れません。

耐磨耗性と滑りやすさ
PEは細い糸を複数本依り合わせたラインになります。依り本数が多いほど耐磨耗性は弱くなり、表面の凹凸は減るので滑らかになります飛距離は伸びます。
PEラインは滑りの良い材質なのでキャストの飛距離は伸びますが、滑るため金属への結束が向いていません。

飛距離について
PEラインの最大のメリットは細いわりに強いことです。
10lbポンド以上の強度が必要なフィールドなら「ナイロン10ポンド=太さ2号」を使うよりも「PE14.5ポンド=太さ0.6号」を使った方が格段に飛距離は伸びます。
(※おまけ情報:支流のようにフィールドも対象魚も小さなときは「ナイロン4ポンド=太さ1.0号」を「PE14.5ポンド=太さ0.6号」に変えたところでそんなに劇的に飛距離は伸びません。)

感度について
(感度について わたしはあんまり重要視しておりませんが、)
PEラインはピンっと張った状態なら抜群の感度ですが、少しでもたるんでいると感度はほぼゼロです。
ナイロンラインはたるんでいても多少の振動が伝わります。

リーダーの必要性
PEラインは滑りやすいので金属への結束には向きません。
また、耐磨耗性も低いのでナイロンかフロロカーボンのリーダーが必要です。
ナイロンとフロロの使い分けは
・「耐衝撃性」「バイトののせやすさ」を重視するなら伸びの良いナイロン
・「耐摩耗性」「水への馴染み」を重視するならフロロ
という感じになります。

ラインやリーダーの選び方については↓下↓のサツキマス狙いのタックル紹介記事中の「ライン」「リーダー」の項で詳しく説明していますのでそちらが参考になるかと思います。
↓タイトルか写真をクリックするとジャンプできます↓
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リーダー結束はストレス
PEラインはリーダーとの結束が面倒&弱点&ストレスです。
これが原因でPEデビューできない方もいるのではないでしょうか。

PEラインとリーダーの結束には様々な結びかたがありますが、わたしのおすすめはオルブライトノットです。
結び目が小さく、わりと簡単な結びかただからです。
結び目のコブが大きくなるとキャスト時にコブがガイドに絡みやすくなりますので小さいコブの結びかたがおすすめです。
あと、結びかたを間違えると簡単に破断しますので練習しましょう。

PEラインは大きなフィールドと大きな魚に有効
川幅2~20メートルくらいのフィールド20センチ前後の魚を狙う場合、PEラインを使用するメリットは
「ミノーをダイレクトに操れる」この1点ですが、
川幅が30m以上、対象魚のサイズが40㎝以上、使用するルアーの最大ウェイトが10gを越えてくるようなら、
PEラインは「メリットだらけ」になります。

PEとナイロンどっちが良いの?
今回のフィールドサイズではナイロンとPEのどちらかに優劣を付けようと思っても難しいのが本音です。
ナイロンラインもPEラインも試してみて、どちらか気に入った方をご自分のスタイルにしてみてはいかがでしょうか。
↓私が本流域で使用しているPEライン。気になるかたはチェックしてみてください2500SHGなら0.6号のPEラインが200m巻けます。ラインカラーはブルーよりもライムグリーンの方が視認性が良いです。PEには4本編、8本編、12本編がありますが「耐摩耗性」「表面平滑性=飛距離」などの性能が良い割には価格がお得なのが8本編みです↓
↓PEラインのわりにコシとハリがあって絡みにくく扱いやすい。8本編み、最細0.6号、ライムグリーンがおすすめ↓

リーダー

PEラインをメインラインにする場合、確実に必要になるのがリーダーです。
リーダーの必要性や選び方については下の記事の「ライン」「リーダー」の項で詳しく説明していますのでそちらをご覧になってください。
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3-4. おすすめルアー3選

選び方

ここでは、持っていたほうが良いルアーを3つだけ紹介します。

ルアーは
たくさんの種類を持っているほど釣果は伸びますが、
ここではシンキングミノーを3つだけ紹介します。

「タックル②渓流の憧れ狙い」は「タックル①渓流の宝石狙い」と「タックル③本流の白銀狙い」のちょうど中間サイズになります。

ロッド、リール、ラインはちょうど中間ですが、ルアーに関しては「状況に応じて①~③全部必要」となります。

ここでは
「タックル①渓流の宝石狙い」で紹介した50mmシンキングミノーと、
「タックル③本流の白銀狙い」で紹介した60mm、70mmのシンキングミノーを紹介します。

各ポイントの大きさ、速さ、深さに応じた使い分けをして「渓流の憧れ」にアプローチしてみてください。


シンキングミノーから3サイズ

まずは支流で使う大きさの50mmシンキングミノーです。
↓大きなミノーよりも軽快な動きを演出できますので、本流上流部でも活躍します。↓

今回紹介している50mm、60mm、70mmミノーのなかで、
このフィールドでの使用頻度が1番高いのが60mmです。

使用するロッドににもよりますが6gくらいのミノーはキャストがしやすいですし、扱いやすい大きさです。
↓本流上流域で1番活躍するサイズ。リュウキ60Sを試してみましょう。↓

今回紹介するミノーの中では、1番沈むの早く、1番浮き上がりにくいミノーになります。
ただ、このフィールドサイズで使用するロッドは4~7gくらいのミノーを扱いやすいロッドが多いので、9gあもある70Sは扱いにくいルアーになると思います。
ここぞというポイントではルアーローテーションの1つに加えることをおすすめします。

↓本流上流域でこのミノーが活躍するのは、深場のトラウトをねちっこく誘いたいときです↓


3-5.ランディングネット

関連記事がありますのでご覧ください。
↓写真かタイトルをクリック↓
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4. 具体的なタックル選びの前に

タックル選びを失敗しないためには「メーカー選び」や「リールの種類選び」なども重要となります。

また、初めてルアーフィッシングをするアングラーさんにはたくさんの不安や疑問があるのではないでしょうか。
・どのメーカーのロッドが良い?
・どのメーカーのリールが良い?
・タックルはどのくらいサイズ転用が効くのか?
・リールはスピニングかベイト どっちが良いのか?
・オールドリールは写真映えするけど使いやすさはどうなのか?
など多くの不安や疑問があるのでは?と思います。

この項では、そんな不安をお持ちの方に役立ちそうな情報をまとめましたので、タックル選びの前に確認してみてはいかがでしょうか。

4-1. 大小タックルの転用や応用

わたしはタックルを大小4つに分けてフィールドに合わせて使い分けていますが、支流向けのライトタックル①を使って タックル②で狙うような本流アマゴや本流ニジマスを狙う事もありますし 逆もあります。

あと、川幅が狭いけどターゲットフィッシュが大きい時は、リールとラインだけ強いものにするという応用もあります。

どんなタックルを選んだとしても多少の応用と転用は効きますので、まずは一番やりたい釣りにマッチしたタックルを選ぶことが大切です。

経験を重ねるうちにタックルにもバリエーションを増やしていくのがおすすめのスタイルです。

4-2. メーカー選びはどうする?

タックル選びに重要なのがメーカー選びです。
リールやロッドには故障による修理依頼が付き物なので、取り扱い店舗の多い大手メーカーがおすすめだと思います。

また、色々なメーカーの色々な製品を使ってみるのも楽しいですが、特定のメーカーのロッド,リール,ラインを愛用するメリットもあります。

特定のメーカーを愛用するメリットは、
「もう少し硬いのが欲しいな」とか「もう少し弱いのが欲しいな」と思ったときに比較がしやすく理想の品を見つけやすいからです。

どんなメーカー選びがご自分には合っているのか?購入前に考えてみてはいかがでしょうか。

ロッドメーカー選び
おすすめのロッドメーカーとは?

メーカーについてはシマノ、ダイワ、テンリュウあたりがおすすめです。有名メーカーの製品は使いやすいのは勿論のこと、取り扱い店舗が多いため修理時のネットワークも充実しているからです。
その中でも、国産ロッドメーカーのテンリュウは品質的にも性能的にも優れていますし、私が所有するロッドの大半はテンリュウロッドです。
そのためこの記事では、テンリュウロッドを中心におすすめ品を紹介したいと思います。
他のメーカーのロッドが気になるかたはわたしの紹介するテンリュウロッドのスペックを比較の参考にしていただければ便利かと思います。

リールメーカー選び

メーカーについてはシマノ、ダイワが間違いないかと思います。
ロッド同様に取り扱い店舗が多いため修理時のネットワークも充実していますし、性能が良いからです。
わたしは長年シマノのリールを愛用しており、性能に満足していますので、この記事ではシマノリールを中心におすすめ品を紹介しようと思います。
ダイワのリールなど他のメーカーの製品が気になるかたは、わたしの紹介するシマノリールのスペックを比較の参考にしていただければ便利かと思います。

ラインメーカー選び
どこのメーカーのラインを選ぶ?

わたしの場合、初心者のころに暗い渓流でも目視しやすいバリバスのカラーナイロンライン「トラウトアドバンスサイトエディション」を使用しており、ナイロンに関してはその流れでバリバスのラインを中心に使用しています。

ルアーの飛距離が必要になる本流部や大河川ではPEラインを使用していますが、それにはシマノのピットブル(8本アミ)のグリーンを使用しています。
値段もお手頃で、使ってみたら良く見えるしPEのわりにはコシがあって結びやすく使いやすかったからです。

私自身は、多くのメーカーのラインを手当たり次第に使用するというよりは、一度気に入ったラインは使い続けるというスタイルかと思います。

そのため、この記事では 私が使ったことのあるラインで 気に入っている商品を紹介したいと思います。

4-3. オールドリールってどうなの?

オールドリールは見た目が渋くてかっこ良いですし、自分もそれにあこがれてアブのカーディナル3復刻版を12年ほど前に3万5千円くらいで買いました。

復刻オールドリール

写真うつりも良いし、手入れも楽しいのですが、「糸よれなどライントラブルが多い!」ので、シマノ19ヴァンキッシュを4年ほど前に購入した後は、
→やがて使うことが減っていき、
→いまでは使用しなくなりました。

特に、支流上流部などの規模の小さなフィールドではキャスト回数も多いしキャスト長も短いのでライントラブルが発生しやすくなります。
また、カーディナルはキャスト後にベールを手で戻せないので、ベールを手で戻したいアングラーさんにはおすすめできません。

ただ、最新リールでもオールドリールでもライントラブルは多かれ少なかれ発生しますので、キャスト後のサミングなどで糸のたるみなどを抑える技術は習得しましょう。

カーディナル3復刻版は写真映えする

↓アブのオールドリールに興味のある方は、こんな本もありますので良かったらチェックしてみてください↓

4-4. スピニングとベイトはどっちが良いの?

どちらを使っても渓流ルアーは出来ますが、ルアーフィッシング初心者には扱いやすいスピニングをおすすめします。

ルアーフィッシング経験者なら、いままで使っていて使いやすいほうを選べば良いと思います。

わたしは過去にバスフィッシングをしており、その時はベイトも使っていた時期もありますが、今はスピニングしか使用しません。
わたしは、トータル的にみてスピニングの方が扱いやすく釣果も出しやすいと考えていますが、ベイトキャストには独特の投げる楽しさと巻く楽しさがあるので、少しやってみたいという興味もあります。

スピニングとベイト

両方の特徴をまとめてみますので、どこに重点を置いて渓流トラウトルアーをやりたいのか検討してみてはいかがでしょうか?

スピニングの特徴
・ライントラブルが起きにくく初心者にも使いやすい
・キャスト時にラインがフリーでスプールを離れるので同じ重さのルアーなら遠くに飛ばせる
・ハンドルを右手巻き左手巻きに好みでその都度変えられる※オールドリールなど変えられないリールもあるので注意

ベイトリールの特徴
・リールを握って持つので感度が良い
・感度が良いため、巻く時のルアーからの振動が手元へとよく伝わり楽しい。
・キャスト時にスプールが回りながら糸を放出するので、スプールが抵抗となり飛距離が出にくい。
・キャスト時にサミングを上手に確実に行わないとバックラッシュというライントラブルが発生する。
・購入する時に右手巻きか左手巻きか決めないといけない
・ドラグ性能が良く巻き上げ力が強い
・ベイトリールはもともと大物釣り用のヘビータックル向けのリールです。ベイトリールを選ぶ場合は軽量ルアーの重さに対応した性能を持つ機種のものを選ぶとライントラブルなどを軽減できます。

スピニングorベイトについて
わたしの考え

ベイトのほうがキャスト精度が高いという話をよく聞きますが、ピンスポットキャストについてはどちらも慣れと鍛錬次第だと思いますので、どちらも同条件だと思います。
ベイトもスピニングもそれぞれに良さや魅力がありますので、どちらを選んでも釣りは楽しめます。私自身は渓流でスピニングを使い続けていますので、この記事では私自身の使用実績にもとづいてスピニングリールについて紹介したいと思います。

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5. フィールドサイズ別タックル一覧

↓トラウトタックル大小①~④青字をクリックすると詳細記事にジャンプできます↓
☝最小 タックル①「渓流の宝石」狙い☝
☝ 小   タックル②「渓流の憧れ」狙い☝
☝ 大  タックル③「本流の白銀」狙い☝
☝最大 タックル④「大河の大鱒」狙い☝


6. 当ブログおすすめ記事紹介

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