ヘッドランプの必要性
渓流釣りにおいて遭難の可能性はゼロではありません。
遭難を防ぐには明るいうちに車まで戻れるような計画が必要ですが、夕方に谷から出ようとした時に計画していた脱渓点が見つからないことも しばしば です。
そんな時、暗くなる谷や森の中でライトを持っていないのは致命的です。
ケガがなくて元気でも 暗くなってしまったら移動が出来ず遭難です。
渓流釣りでは携帯の電波が届かないところがほとんどですので、助けを呼ぶこともできません。
そのまま山で一晩野宿するのは相当危険です。
山の夜は冷えますし 衣服が濡れている場合はなおさらで 寒いどころか低体温症で死亡する可能性も高くなります。
そんな事にならないためにライトは絶対に必要で、ヘッドランプは両手が自由になりますので渓流釣りには絶対必要な安全アイテムなのです。
ブラックダイヤモンドのヘッドランプ紹介
今回はわたしも愛用しているブラックダイヤモンドのヘッドランプからおすすめ品を紹介したいと思います。
ブラックダイアモンドは1989年にアメリカで創業されたクライミング用ギアのメーカーで、現在ではクライミングに限らず大自然を相手にした様々なアクティビティ向け用品を開発しています。
ブラックダイアモンドの製品は最高品質のハードギアを目標に開発されているため、性能に対する信頼性が高く 多くの登山・アウトドア愛好家 に利用されています。
ヘッドランプ選びのポイント
電源の種類について
ブラックダイアモンドのヘッドライトの電源は主に以下の3種類があります。
① 単4電池2~3本を装着する機種
② 単4電池2~3本 又は 専用バッテリー を装着する機種
③ 内臓バッテリーを電源とする機種
わたしがおススメするのは①か②のタイプです。
③のように内臓バッテリーしか使えないタイプは内臓バッテリーの充電が無くなったら使用できなくなります。充電忘れをすることもあります。
①②は市販の単4電池が使えますので、本体の電池プラス予備の電池を携帯しておけば、かなり安心感があります。
メーカーに限らず、適合電池選びは家庭でもよく使うサイズのものがおすすめです。
そうすれば、家に電池のストックがあるため買い忘れも防ぎやすいからです。
わたしの場合は単4電池に対応した機種を選ぶようにしています。
防水性能の確認
ブラックダイアモンドのヘッドライトの防水性には主に以下の3ランクがあります。
① IPX4(いかなる方向からの真水の飛沫にも影響を受けない)
② IPX8(水深1.1mの真水に30分耐えうる防水性。バッテリーケース内部に浸水しても動作)
③ IP67(粉塵が中に入らない/深さ1mの真水に30分没しても影響を受けない)
②③の機能があれば 雨の中での使用も 落水後の使用 もある程度可能なので安心の機種になりますが 値段が高くなります。
①は浸水時の防水性能は低いものの、雨のなかでの使用は可能です。
わたしはIPX4の製品を落水させないように気を付けて使用していますが、落水が心配なアングラーさんはIPX8かIP67の機種選択をおすすめします。
明るさ
わたしが使用しているブラックダイヤモンドのランプは10年くらい前に購入したもので、全光束MAXで35ルーメンです。
このランプは直線的な明かりだけでなくある程度広範囲に照らしてくれます。
35ルーメンで暗闇を照らすと5m先くらいまでは何があるかはっきり見えますし、10m先くらいまではボンヤリと見えます。
このくらいの照度(35ルーメン)があれば十分だと感じていますが、実際に現在市販されている製品は100ルーメン以上のものがほとんどです。
わたしのように基本的に暗い時間に活動しないアングラーさんなら100ルーメンもあれば充分ではないでしょうか。
照射距離
製品モデルごとに内部のリフレクターやレンズが異なるため、カタログ上のルーメン数値が高いほど遠くまで照らすわけではないようですが、電球が発する明るさはルーメン数値が高いものほど明るくなります。
調光機能など
調光機能には主に下記の5種類があり、たくさん出来るモデルほど上位機種となります。
基本的にはライト上部のボタン1つを「長押し」したり「連続で数回早押し」したりして操作します。
①の機能だけで充分だとは思いますが①②③の機能はほとんどのランプで操作可能です。
①ディミング機能:ライトの強弱を調整
②ストロボ機能 :点滅照射(居場所を知らせる時に使用)
③ロック機能 :ボタン操作を無効にする機能(リュックの中で誤作動防止するための機能)
④ナイトビジョン機能:目に優しい赤色LEDを発光させる機能、メイン照射より消費電力が小さい
⑤近接・遠距離モード:高出力LEDと低出力LED、2種類の電球を搭載し切り替える。
重さ
頭に装着するか、リュックのフロントバンドなどに装着しますので、軽いに越したことはありません。
ブラックダイヤモンドのライトは後部が下写真のようになっており、ヘッドバンドと同じくらいのベルト類には取り付け可能です。
おすすめ3選
ここではブラックダイヤモンドのヘッドランプを2つ紹介したいと思います。
今回ご紹介するアストロ300もコズモ350も電源は「単4乾電池3個」または「共通バッテリー」両方が使用できるタイプになります。
どちらも内臓バッテリータイプがラインナップされておりますが、内臓バッテリーは充電忘れなどがあると緊急時に役に立たなくなるので今回は紹介しません。内臓バッテリータイプはいずれも品番の末尾に「-R」のついた「アストロ300-R」や「コズモ350-R」「ストーム500-R」となります。
↓内臓バッテリータイプが気になる方はこちらをご覧ください↓。
アストロ300
最低限かつ充分な機能を搭載したコスパに優れたモデル
全光束 :300ルーメン
調光機能 :増減光可能/ストロボ/ロックモード
照射距離 :高照度52m/低照度8m
電 源 :単4アルカリ電池×3本(付属) または BD1500バッテリー(別売)
電池寿命 :高照度4時間/低照度28時間/リザーブ16時間
重 量 :83g(電池込)
防水等級 :IPX4(いかなる方向からの真水の飛沫にも影響を受けない)
そのほか :プリズム効果でパワーを活かす全内部反射レンズ/照度メモリー搭載(最後に使用した照度で点灯)
コズモ350
アストロに比べ照射距離が長く、防水機能の高いモデル。
赤色ナイトビジョン機能を搭載しているので暗闇でのタックル準備に使えそうです。
万が一の水没リスクを回避したい方にはおススメ。
全光束 :350ルーメン
調光機能 :増減光可能/ストロボ/ロックモード/赤色ナイトビジョン
照射距離 :高照度75m/低照度8m
電 源 :単4アルカリ電池×3本(付属) または BD1500バッテリー(別売)
電池寿命 :高照度3時間/低照度200時間/リザーブ30時間
重 量 :81g(電池込)
防水等級 : IPX8(水深1.1mの真水に30分耐えうる防水性。バッテリーケース内部に浸水しても動作)
そのほか :プリズム効果でパワーを活かす全内部反射レンズ/照度メモリー搭載(最後に使用した照度で点灯)
ストーム450
アストロ300やコズモ350に比べ照射距離が長く、防水機能もコズモ350よりさらに1段階高いIP67モデル。
アストロやコズモには無い機能である近接・遠距離モードの切り替えが可能。
コズモ350同様に赤色ナイトビジョン機能を搭載しているので暗闇でのタックル準備に使えそうです。
万が一の水没リスクを回避したい方、釣りの緊急用だけでなく「日常やキャンプ」でも使用したい方におススメのモデルです。
全光束 :450ルーメン
調光機能 :近接・遠距離モード/増減光可能/ストロボ/ロックモード/赤色ナイトビジョン
照射距離 :高照度100m/低照9m
電 源 :単4アルカリ電池×3本(付属) または BD1500バッテリー(別売)
電池寿命 :高照度2時間/低照度150時間/リザーブ20時間
重 量 :81g(電池込)
防水等級 :IP67(粉塵が中に入らない/深さ1mの真水に30分没しても影響を受けない)
そのほか :プリズム効果でパワーを活かす全内部反射レンズ/照度メモリー搭載(最後に使用した照度で点灯)
共通バッテリーと充電器
日常的な仕様ではなく緊急時だけの使用でしたら乾電池での使用をおすすめしますが、充電池でも使用可能ですので紹介します。
充電池
充電器または充電器セット
アマゾン、楽天、Yahooでの取り扱いが確認できなかったので、お求めはお近くの登山用品店やこちらからどうぞ↓
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